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お客さんの食事を見守るセントバーナードが健気…「心が豊かに育つように」飼い主さんが与えた愛情

2022-11-20 09:30 eltha

 ドッグカフェで健気にお客さんの食事を見守る犬の姿がツイッターで話題になった。セントバーナードのデイジーちゃん、ドーンくん親子は、飼い主さんが運営するドッグカフェの看板犬。お客さんの横に座り、ヨダレも垂らさずに「ジッ…」と見つめてくる様子に「食べ物を奪わずちゃんと見守ることができていてエライ」「健気」「圧がすごいw」とたくさんの反響が集まった。どう育てると、ここまでお行儀よく育つのか…? 飼い主さんに話を聞いた。

セントバーナードの視線に耐えながら(?)食事をするお客さん

セントバーナードの視線に耐えながら(?)食事をするお客さん

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■ただ静かに穏やかに…「嫌な目にあわさず育ててきた」

ーーお客さんがお食事している様子を見守るセントバーナードの写真にたくさんの反響がありました。寄せられた声について、いかがですか?

「たくさんの方々から行儀がいいことを褒めてもらえて嬉しいのですが、実は、特別なトレーニングをしているわけではなく、私が日頃からデイジーやドーンに対して犬用オヤツなどの間食を全く与えないようにしているために、お客さんからも何か食べ物をもらえるとは思っていないだけのようです。『食欲と戦って我慢している』のではなく、お客さんが何やら美味しそうに食べている様子が気になるのでジッとただ観察しているだけのようです」

ーーデイジーちゃんやドーンくんは、なぜドックカフェのお客様の前に出ても、物怖じせず癒しを与えられるのでしょうか?子犬の頃からのしつけや接し方で思うところがあればお聞かせください。

「僕は『犬というのは仔犬の頃から嫌な目にずっとあわせずに育て続ければ、曲がらずに真っ直ぐに良い性格の犬になるもの』という自論を持っていまして、小さな頃から可能な限り、嫌な目にあわさないように努力してきました」

ーー嫌な目にあわせないために、どのような行動をされたのでしょうか?

「たとえば、家の中でトイレの失敗をしても、家具をかじってボロボロにしても、甘噛みをしても決して厳しく叱ることをしませんでした。また、犬に不要な芸を教え込むこともせず、ただただ静かに穏やかに、仔犬の頃は顔を擦り寄せ抱きかかえ、大人になってからは背後から抱きついて、たっぷりと溺愛して育てました」

ーーたっぷり愛を注いだからこそなんですね。

「はい、仔犬の頃に他の犬と会わせる際にも決して『みんなと仲良くさせよう』とか『ちょっとぐらい怖がっていても頑張らせて慣れさせよう』とか、そういった飼い主の理想を押し付けるような無理強いはしない。相性が合うほんの数頭の犬とだけ仲良くできれば、それで充分だと考えるようにしていました。

 また、これは特に重要だと考えていることなのですが、古来の躾の常識である、犬が何か問題行動を起こした後に「イケナイ」と言って素早く上手に叱るということをやりたくなかったので、可能な限り叱らずに済むように、飼い主である私の方が常に先手を打って、犬が問題行動を起こさないように予め回避する努力もしていました」

■カフェを運営して19年「2頭の看板犬の心が豊かに育つような場所に」

とろーんと液体のようにくつろぐセントバーナード

とろーんと液体のようにくつろぐセントバーナード

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ーー最近キシイーヌさんも思わず笑ってしまった、デイジーちゃんやドーンくんとお客さんとの珍エピソードがあればお聞かせください。

「二人掛けのソファに女性のお客さんが一人で座っている時に、ドーンがそのソファに上がってきて、お客さんのお腹の真上にその巨体をのしかけて寝そべり始めました。お客さんはあまりの重さに身動きが取れなくなり、喜びとも悲鳴ともとれるような変な声をあげておられたので、そのまま放置しておいたほうがいいのか、それとも助けたほうがいいのか迷いましたが、結局、お客さんの希望によりそのまま放置することにしました。お客さんは、とても喜んでおられました」

ーーセントバーナードがいるカフェとして各メディアで取り上げられている記事を拝見しました。セントバーナードが看板犬であるというところも珍しく、期待が集まるポイントでもあると思います。お客さんにとって、またはデイジーちゃんやドーンくんにとって、カフェの場所自体がどのような場所であってほしいと考えますか?

「ウチのお店には看板犬として2頭の超大型犬を置いてはいますが、決して『珍しい動物を使って客寄せしよう』というつもりでやっているわけではなく、あくまでも普通にお食事やご休憩などの目的でカフェに来店されたお客さんに、2頭の看板犬の心が豊かに育つように、win-win の関係が成り立つ程度に協力していただく…という考えでやっています。

 2頭の看板犬は見せ物ではなく、私どもの大切なスタッフとして扱っています。ですので看板犬に接するためにお代をいただくことはありませんし、体調が悪ければお店にいないこともあります。その辺りのことをご理解いただいた上でご来店いただければ嬉しく思います」




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