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夏休み、76.9%の保護者が“食事の準備”に疲れ果て…「過保護」の声も? 共働き世帯が抱える苦悩

2023-08-18 08:30 eltha

 お盆休みが明け、夏休みも後半戦に。共働きの家庭では「仕事と子どもの世話で息つく暇がない」「子どものみで過ごす時間が長くなり心配」など、モヤモヤを抱える親御さんも多いのではないでしょうか? eltha by ORICON NEWSの調査では、共働きの保護者の363名のうち、63.1%が「夏休み期間、子どもとの生活に疲れた・困ってしまった経験がある」と回答しています。なかでも深刻なのは「食事の準備」。ママに負担が大きくのしかかり、「毎日お昼ご飯の心配をしている」と愚痴をこぼすコメントもSNSで見かけます。実情はどうなのか、保護者の声を集めました。

何をしていても気になる子どもの”お昼ご飯”

何をしていても気になる子どもの”お昼ご飯”

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■「食事を作っては片付けて作っては片付けて…の繰り返し」

 本調査で夏休み期間に疲れた・困った経験のある男女229名に「お子さまの夏休み期間、疲れた・困ってしまった理由」を聞くと、TOP3は「食事の準備(76.9%)」、「子どもと遊ぶ・遊ばせる(57.2%)」、「一人の自由時間がとれない(50.2%)」という結果でした。

・食事の準備(76.9%)
「お昼ご飯が本当に大変。家と職場が近いので、昼休みにいったん帰宅し昼食を食べさせ片付けて、午前にやった宿題の〇付けをし会社に戻る日々」(青森県40代女性)

「長男4歳、長女1歳半、食事がすんなり済んだことは1度もありません。特に長女はなんでも自分でやりたがる時期で、手伝われるのを嫌がります。結果、食後のテーブルはぐちゃぐちゃで後片付けに一苦労。いつまでこの状況が続くのか…」(静岡県50代男性)

「長期休みになると学童がお弁当持参になるので、朝早く起きて作って、子どもを連れて学童まで送って、また帰って家事する時間も足りないなか在宅勤務で働き、夜お迎えにいく。毎日大変」(東京都40代女性)

「子どもが好き嫌いが多くてご飯作りがとにかく大変です!給食のありがたみを実感する、それが夏休み…」(大阪府30代男性)

「食事を作っては片付けて作っては片付けて…の繰り返し。それ自体も疲れますが、献立を考えたり買い物の量や回数が増えたり、昼食を作らなければならないだけで付随する名もなき家事が増えて疲れます」(愛知県30代女性)

・子どもと遊ぶ、遊ばせる(57.2%)
「1人で遊べないので、毎日ママ一緒に遊ぼうで参ってしまいます」(神奈川県30代女性)

「子どもが保育園の時は気が付かなかった『お母さんが家にずっといる』家庭の存在に気がついてしまった。夏休みにずっと家にいられる、あちこち遊びに連れて行ってもらえる家を羨ましがられて辛かった」(神奈川県30代女性)

「毎日子どもが暇っていう愚痴を聞くのが疲れる」(大阪府30代男性)

・一人の自由時間がとれない(50.2%)
「とにかく『ママみてー』の連続で、ご飯一品作るのも一苦労。一つ一つの作業(洗い物、洗濯、掃除などの家事)にとても時間がかかり、在宅勤務中もぐったりで集中できない…」(北海道40代女性)

「ひとりっ子でコロナ禍という事もあり、遊び相手もしなければならず。家事をこなして遊んでぐったりで一人の時間がなくただただ疲れます」(秋田県40代女性)

「休日の過ごし方について、【家族全員で行動したい派】と【個々で行動したい派】で分かれると気まずい」(群馬県30代男性)

■共働きママの82.8%が「食事の準備」に疲れている

「毎日子どもが暇っていう愚痴を聞くのが疲れる」(大阪府30代男性)という声も

「毎日子どもが暇っていう愚痴を聞くのが疲れる」(大阪府30代男性)という声も

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 その他にも「宿題をみる・手伝う」(48.5%)、「兄弟姉妹同士でのケンカ」(32.3%)、「生活態度・リズムが乱れる」(31.9%)、「子どもの身の回りの世話」(29.3%)など保護者が感じている夏休みの困りごとは尽きません。

 一時的に働き方を変えたり、サマーキャンプ・ワークショップ・習い事など子どもが出かけられる場所や預け先をあらかじめ見つけておいたり、やるべきことのチェックリストを作成したり、夏休みを乗り切る対策を事前にしておくことが必須事項に。その負担がママ側に偏りがちであることを認識しなければなりません。

 本調査においても、男女別の結果を見てみると「仕事の始業・ 終業時間と子供の生活との両立」に疲れたと感じている男性は19.7%だったのに対し、女性は33.1%と10ポイント以上の差がありました。「食事の準備」問題は特に根深く、男性が62.1%であるのに対し、女性は82.8%が疲れる理由としてあげています。

 昔の共働き世帯の子どもを象徴するものとして”カギっ子”という言葉があったように、当時を知る人からすれば、今の状況は「過保護すぎ!」とも捉えられるかもしれません。良くも悪くも昔は放任されていて、親と子の境界線も今より明確に切り離されていた時代。そこに懐かしさや羨ましさを感じつつ、現代の環境に合わせて前に進むしかない今、「こうあるべき」「完璧にしたい」感情にどう折り合いをつけていくか。今一度考える機会としてみてはいかがでしょうか。

調査対象:OMR会員 20〜60代
サンプル数:回答者全体 2352名 うち、本調査対象(小学生のお子様がいる共働きの方でお子さまの夏休み期間、お子さまとの生活に疲れた・困ってしまった経験がある方) 229名
調査期間:2023年6月21日(月)〜 6月26日(月)
調査手法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
リンク:http://omr.oricon.co.jp/?cat_id=omr-eltha



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