44歳で不妊治療を続ける女性「我が子との未来しか思い描けない」夢は“おとーちゃん・おかーちゃん”と呼ばれること
2026-09-09 07:50 eltha
■「我が子に会いたい!」治療を続ける原動力
――「もっと早く治療も始めればよかった」と綴られていますが、不妊治療を始めたきっかけや、その時にご夫婦で話し合ったことを教えてください。
「40歳の時に自然妊娠で死産を経験しました。本当はその後すぐに治療を始めるべきだったのですが、不育症の検査結果が出るまでに半年ほどかかりました。その後、『また自然妊娠できるんじゃないか』と思い、自己流のタイミングで半年ほど頑張りました。でも、なかなか授からないことで夫婦間にもすれ違いが生まれてしまい、1年間、妊活自体ができない状態が続きました。
42歳になり、保険適用の年齢制限も迫ってきたことで、そこでようやく子どもについて夫婦で改めて話し合うことにしました。『このまま何もしないで諦めることはできない』『不妊治療をさせてほしい』と素直な気持ちを伝えました。主人も私の気持ちを分かってくれて、ようやく2人で不妊治療をスタートすることになりました」
「『我が子に会いたい!』その想いだけです(笑)。一度お腹に来てくれた娘のことを想うと、いつか一緒に人生を歩みたい、次こそは元気に出産をして、この世界でいろいろなことを経験してほしい――そんな強い想いがあります。その想いがあるからこそ、前を向いて治療を続けることができているのだと思います。
家族については、お互いの両親が私たちの幸せだけを願ってくれていることが伝わってくるので、とても感謝しています。そして、職場の仲間や知人たちも治療のことを応援してくれて、私たちと一緒に赤ちゃんのことを望んでくれていることも、本当に嬉しく感じています」
■夢は「おとーちゃん」「おかーちゃん」と呼ばれること
――「我が子との未来しか思い描けない」と綴られていますが、将来どのような家族の時間を過ごしたいと考えていますか。
「我が子がいろんなものに興味を示したり、いろんなことができるようになったり――その姿を親として見守っていけることが、とても幸せなんだと思います。たくさんの経験をさせてあげたいし、楽しいこともたくさん経験させてあげたいです! 私たちも、親にならなければ経験できないことがたくさんあるのだと思うと、それだけで胸が熱くなります(笑)。そして、『おとーちゃん』『おかーちゃん』と呼ばれるのが夢です!」
――治療がうまくいかず気持ちが沈んだ時は、どのように気持ちを整理していますか。ご主人や周囲の方との関わりについても教えてください。
「治療がうまくいかなくて、主人の前で弱音を吐いてしまった時には、『大丈夫だよ』『赤ちゃんが来てくれるまで諦めなければいいよ』と声をかけてくれます。その言葉には、いつも支えられています。
一方で、主人は治療そのものについては私ほど詳しくないので、なかなか気持ちを理解してもらえないと感じることもあります(笑)。そんな時は、詳しい治療の話や気持ちについて、友人や職場の仲間に聞いてもらっています。治療について調べてくれたり、興味を持って『どうだった?』と聞いてきてくれたりすることもあって、それがとても心強く、支えになっています」
――妊活についてSNSで発信を続けている理由を教えてください。また、同じように治療と向き合っている方へ伝えたいことはありますか。
「発信を始めたきっかけは、死産でした。人生で一番辛い経験でしたが、我が子との思い出を、悲しくて辛いものだけにはしたくありませんでした。自分のこの経験が、誰かの支えになったり、少しでも役立つ情報として届けられたりするのなら、それは私にとって、とても意味のある経験になるのだと思い、発信を始めました。
治療のことをなかなか人に話せなかったり、『どうして自分ばかり……』と孤独に感じてしまったりする方もいると思います。そんな方が、私の発信をきっかけに気持ちを打ち明けてくれたり、『自分だけじゃないんだ』と少しでも前向きな気持ちになってくれたら、とても嬉しいです。
『我が子に会いたい!』この気持ちは、本来とても優しくて明るいものだと思っています。もちろん、治療がうまくいかず、苦しい気持ちになってしまうことも私自身あります。それでも、その『優しく明るい想い』を大切にしながら、一緒にママになりましょう!」