ミシュラン3年連続一つ星シェフが独自レシピ論を展開
2008-03-11 15:00 eltha
『ミシュラン’08版』で3年連続一つ星を獲得したフランス料理シェフ・松嶋啓介氏が11日(火)、都内で穀物メーカー『はくばく』の新商品発表会のゲストとして登場し、調理用の麦を使用した3種類の地中海風料理を、報道陣に振舞った。イベントで松嶋氏は、より良いレシピを生み出す方法として「テーマを決めた方が、自分で工夫しようとするから(自由にやるより)良いものが生まれやすいですね」と持論を語ってみせた。
あっさりとした味付けのセロリと麦を使ったスープなど、オリジナルメニューを披露した松嶋氏は、自身のシェフとしての心構えを「(大切なのは)食材の生産者をリスペクトすること。私はあくまでそれを“通訳”している仕事」とコメント。また現在、仏・ニースに店舗を構えていることについて「太陽が呼んでくれました(笑)」とジョークを交えながら語るとともに、自ら「無謀でした」と20歳で渡仏したことを振り返った松嶋氏は「フランスで麦は富の証し。日本でいう米ににあたりますね」と語るなど、日仏の料理文化の違いをわかりやすく説明していた。