モデルの椿姫彩菜が自伝出版
2008-06-18 14:00 eltha
生まれたときは男の子。しかし、自我が芽生え、物心がついた頃には、無意識に自分は「女の子」だった。それなのに、「男の子」の服を着せられ、周りからは「もっと男らしくしろ」と言われた。「前にしっぽ」がついていたからだ。
心と体の性が一致しない性同一性障害であることをカミングアウトし、モデルとして活躍中の椿姫彩菜。その半生を綴った自伝エッセー『わたし、男子校出身です。』には、どんどん「男」として成長していく「身体」に、深まる性の違和感、両親との確執、周囲との軋轢、理解されない孤独・・・、が赤裸々に記されている。
初動の反応の良さに、担当編集者の斉藤尚美さんは、「社会の認知は広まりつつあるが、性同一性障害について詳しくは知らないという人が多い。どういうことなのか、興味をひく背景があった」と話す。
同書には、戸籍上の性別を変更するまでの道のり、命がけで臨んだ性別適合手術のことも生々しく綴られ、性同一性障害を理解する入門書として読むこともできる。
この自伝エッセーをもとにした再現ドラマは6月18日(水)の日本テレビ系『ザ・世界仰天ニュース』にて放送される。6月21日(土)には、銀座・福家書店にて出版イベント・握手・サイン会も開く。