ショコラの世界でも「絆」、『サロン・デュ・ショコラ』開幕
2009-01-21 18:00 eltha
■ショコラへの情熱をアートで表現
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まず、注目したいのはフランスのメゾン・フェルベールによるビジュー・ショコラ。砂糖でできたクリスタルやビーズ、花を合わせた、食べるのが惜しくなるようなショコラが並ぶ(写真上)。「その昔、ショコラは貨幣の代わりをしていたし、宝石にも相当する高価なものでした。そして、私が持っている宝物の中でも一番大切なのは、愛と友情。いつだって持ち歩くことができる。そんな思いを込めてショコラでビジューを作りました」と、クリスティーヌ・フェルベール氏。
ショコラ界のトレンドを牽引するジャン=ポール・エヴァンが今年仕掛けるのは、メッセージを入れることができるギフトボックス。「興味があるのは、エモーション(感情)を表現するショコラ」と、エヴァン氏。宝石店のような演出を施したショーケースの前で、「ショコラの味わいの中にある、人々を幸せにし、絆を深めるパワーは、ますますクローズアップされるだろう」と語った。
■ショコラをめぐる新しい潮流
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フェアトレードとは、公正な価格による貿易で、生産者に継続的な生活レベルの向上を保証するとともに、質の高い製品の取引を目指したもの。
ボリビアのカカオ農家の協同組合「エルセイボ」が初登場。カカオ原産国の農協が、カカオの生産からチョコレートの製造・輸出まで行っているのは世界的にも稀で、ミルクで溶かして飲むドレインキングチョコレートなど 高品質な製品を展開する。
日本のパティシエ エス コヤマが販売する「ダニエルズ カカオツリー」は、フェアトレードで仕入れた原料から作られたオーガニックチョコ。Mr. Childrenの楽曲「GIFT」のミュージックビデオなどを手がける映像作家の丹下紘希氏がデザインしたパッケージには、無限に広がる色の象徴である「虹」や、カカオの生産者と購入者、ショコラティエと消費者など、人と人を結ぶ「架け橋」への思いが込められているという。
期間:2009年1月21日(水)〜1月26日(月)<最終日18時終了> 場所:伊勢丹新宿本店本館6階=催物場 公式サイト>> |