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ビール業界にも“草食男子”が影響!? 各社競い合う“甘いビール”

2009-03-14 17:00 eltha

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 日本地ビール協会が主催するプレミアムビールの試飲会『グラン・ビエール』が14日(土)より東京ミッドタウン(東京・港区)でスタートした。昨今はチョコレート風味のビールや、桃やりんご、イチゴなどを原料に加えた発泡酒が注目されており、地ビール会社は様々な商品を発売。近年ではそのような“甘いビール”に男性客が集まり、従来のような“キレと苦味を楽しむ”ビールを女性たちが楽しむという“珍現象”も起こっているという。

 チョコレートモルトを使ったビール『インペリアルチョコレートスタウト』が人気のサンクトガーレン社(神奈川)は、ビール嗜好の“男女逆転現象”について「ここ数年、そう感じることが増えてきた」と実感しているという。様々な甘いビールとともに、コクとキレにこだわった伝統的な風味の商品も発売している同社は「カップルの方がいらしても、女性が重いビールを、男性が甘いビールを飲まれることが増えてきた」と苦笑い。「以前は2種類のビールを頼まれれば、重いビールを男性側に、フルーティーなビールを女性側にお渡ししていたんですが、最近はその都度、お伺いするようにしています」と思わぬ珍現象に現場でも気を遣っているという。

 一方、“ビールをワインのような感覚で飲む”をテーマにした商品を販売する、フルーツビール専門会社の鳥の海ブルワリー(宮城)も同現象を実感する会社のひとつ。ロシアきのことハチミツ、りんご、ぶどうなどを使った商品が並ぶ同社のブースに興味を示す男性客は多く、イベント会場のスタッフは対応に追われた。「フルーツビールは、普通のビールが苦手な方でもおいしく飲める」と、昨今の風潮を追い風にさらなる商品開発にも意欲をみせる。

 “若者のビール離れ”が一因にあるといわれるビール消費量の下落だが、その一方で地ビールや高価な価格の“プレミアムビール”は市場を伸ばしており、同協会の試算によると「ここ5年で(市場は)2.1倍も拡大」しているという。醸造の手間や日数がかかるため量産はできないものの、製造規模がコンパクトゆえに消費者の嗜好にいち早く反応できる地ビール会社。各社は今、「重いビールが好き」という若い女性たち、「苦いビールが嫌い」という若い男性たちを取り込む商品開発に力を注いでいる。

 30社、60銘柄のビールが揃う大試飲会『グラン・ビエール』は明日15日まで同所にて開催。当日券は5500円(記念試飲グラス付き・フードは別料金)。

14・15日、東京ミッドタウンで行われている「グラン・ビエール」会場の様子 

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