“硬い食べ物が苦手”な若者に『Fit’s』人気　発売4ヶ月で出荷総数3000 万個突破

■その他の写真ニュースはこちら

　ロッテが今年3月から発売を開始したガム『Fit’s』の「ペパーミント」、「ミックスベリー」、「シトラスミックス」の3種類が、発売4ヶ月で合計出荷総数3000万個を突破した。同社はヒットの理由のひとつとして「若い人の食生活を調査した結果、“ガムを噛むと口やアゴが疲れる”など、硬い食感を好まない人が多いこと」を挙げ、「ソフトなガムベースを使用し、噛んだ瞬間の“ここちよい柔らかさ”を実現した」ことにあると分析している。

　同社によると、チューインガム市場は「ボトルガムがブレイクした2004 年をピークに、小売金額はその後前年割れが続いている」という。同商品は市場減少の一因でもある、硬い食べ物を好まない若年層の“チューインガム離れ”を食い止め、「ガムを噛まない人、噛まなくなった人にガムを噛む良さ、楽しさを伝えたい」（同社）という意図から企画・開発。噛んだ時の“ほどよい柔らかさ”を意識するとともに、香味チップを配合して味の持続性を高めたほか、「取り出して、持って、引き抜く」という世界初となるパッケージを採用し、若い世代にアピールをした。

　その結果、同商品は発売以来販売計画を上回る売れ行きとなり、「ミックスベリー」は一時生産が追いつかず、4月下旬から販売を休止していたほどに。同社は「ミックスベリー」の生産体制を強化して今月28日から再発売させ、「今後は増産体制を整え、目標年間売上げ１億2000 万個を目指し、新しい展開を進めていきたい」と述べている。

2009-07-20