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“復刻ビール” 各社から発売 レトロ感で若い世代にも訴求

2009-09-18 06:00 eltha

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 “第3のビール”や完全ノンアルコールビールの売り上げが伸びる中、ビール各社から昔ながらの製法で作った“復刻版ビール”の発売発表が相次いでいる。サッポロビールは17日、1959年に発売した同社初の缶ビールの復刻版『<復刻>サッポロ缶ビール』を11月11日より限定発売することを発表した。アサヒビールも今月29日から、キリンビールも11月25日から“復刻ビール”を発売する予定で、発売当時を知る世代はもちろん、「昔のビールの味に興味がある」という若い世代をターゲットに各社が新たなマーケット開拓に臨む。

 サッポロビールの『<復刻>サッポロ缶ビール』は、1959年の発売以降、20年以上販売され続けた人気商品。ウォルター・ランドー氏がデザインした斬新なパッケージと、発売当時の資料を参考に醸造した苦味のある味わいが特長となっている。同商品は「当社のネット会員を対象にした調査において、『もう一度飲みたいビール』として最も支持が高かった」(同社)もので、その理由として最も多かったのは「飲用経験のない世代を中心とした“興味があるから”というものだった」という。

 1958年に発売された“日本初の缶ビール” 「アサヒ ゴールド」を復刻するアサヒビールも、メインターゲットは若い世代だ。レイモンド・ローウィ氏による当時のパッケージデザインを再現。また、副原料に米を使用し、マイルドな味を実現することで「レトロな商品に新しさを感じる若年層にむけてビールの飲用価値を新たに提案する」(同社)としている。

 1888年の発売以来、約120年にわたり愛されているブランド「キリンラガービール」を展開しているキリンビールは、明治・大正各時代の同ビールを再現した『キリン復刻ラガー<明治><大正>』を発売する。パッケージは明治・大正各時代のラベルをモチーフにし、明治時代の商品には麦芽とホップを使用して苦みの効いた重厚な風味を、大正時代の商品には麦芽、ホップのほかに米も加えてコクと芳醇さをプラスしている。

 それぞれ期間限定・販路限定での販売となるが、キリンビールは「期間限定商品として、ビールアイテムに加えることで一層の需要喚起と、人と人との絆を深める機会創出につなげたい」と述べているほか、サッポロビールも復刻版の発売で「スタンダードビール市場の喚起を図る」としている。

サッポロビールが発売する、同社初の缶ビールの復刻版『<復刻>サッポロ缶ビール』 

サッポロビールが発売する、同社初の缶ビールの復刻版『<復刻>サッポロ缶ビール』 

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