恵方巻き特需? お菓子やパンも“西南西向いて”カブリつき
2010-02-03 06:00 eltha
2月3日は節分。季節の変わり目に行われる邪気払いの行事だが、昨今は大きく様変わりしている。「鬼は外、福は内」でお馴染みの“豆まき”を大きく突き放す格好で“節分市場”を席巻しているのが、恵方(吉方位)を向いて太巻きを食べる「恵方巻き」だ。豆に比べてアレンジがしやすいこともあり、スーパーマーケット、コンビニ各社はさまざまな商品を開発。菓子メーカーやファストフード業界も恵方巻き商戦に参戦して2月3日の季節行事を盛り上げている。なお、2010年の恵方は「西南西」となっている。
イオンが用意している恵方巻きは24種類。太巻き8種類を398円で販売するほか、子どもや女性でも食べやすい中巻き、ハーフサイズなども発売する。同社は約10年前から恵方巻きを全国展開していたが、関西地区以外での知名度上昇と比例するように売上もアップ。今年は売り場面積を最大10倍まで拡大し、2月3日の1日のみで全店舗合計320万本の販売を目指す。
日本ケンタッキー・フライド・チキンも今年は同社のロールサンド『ツイスター』を恵方巻きに見立てたキャンペーン「ツイスターで恵方巻き!?」を実施中だ。節分用のPOPやポスターで訴求しているほか、「ツイスター節分クーポン」を配布してキャンペーンを盛り上げる。また、西武渋谷店(東京都渋谷区)では通常の恵方巻きはもちろんのこと、今年はそごう・西武のオリジナル“恵方巻きパン”を販売。海苔の部分はチョコ生地、中身は抹茶、かぼちゃ、チョコの3種の生地にジャムを添えて巻いたもので、同社は「海苔巻きに飽きた方に」と一風変わった商品をアピールしていく。
スナックに恵方巻きの要素を取り入れたのは江崎グリコ。同社の人気商品『コロン』と『プリッツ』を、265mmのロングサイズにした恵方巻き商品として発売中。同社は「寿司より手軽に、豆より華やかに節分を楽しめる」と、同商品を「節分かぶりつきシリーズ」として今後、充実させていくとしている。
恵方巻きは無病息災と商売繁盛を願う関西発祥の風習。かんぴょうやキュウリ、シイタケなど七福神にちなんで7種類の具を入れて“福を呼び込む”という説もある。「願い事を静かに思い浮かべる」、「食べている間は無言」という“しきたり”が特徴で、「丸かぶり寿司」ともいわれる。そのほか、節分には豆まきや恵方巻きのほか、邪気払いのためにイワシの頭を門口にさした習慣があったことから一部地域では「節分の日にイワシを食べる」という風習もある。