日曜日のバレンタインは“チョコビール”で ビールメーカーも商戦参入
2010-02-11 10:00 eltha
バレンタインデーを今週末に控え各店の売り場は活気にあふれているが、近年は酒類メーカーによる「チョコレートビール」も続々と発売。その認知度・注目度は徐々に高まっている。2006年よりチョコビールを発売している地ビールメーカーのサンクトガーレン社(神奈川県・厚木市)には、昨年夏から百貨店バイヤーからの問い合わせが相次ぎ、今年は過去最速のメーカー完売記録を樹立した。一般消費者の間でもオークションで7倍の値で取引されたこともあるというチョコレートビールについて、同社は「発売当初は変わりダネ扱いされることが多かったが、確実にバレンタインギフトの1つとしての地位を確立した」と手ごたえを感じている。
チョコレートビールの発売に積極的なのは、全国各地の地ビール会社だ。前述のサンクトガーレン社を始め、世嬉の一酒造(岩手県一関市)の『ショコラスタウト』、富士桜高原麦酒(山梨県南都留郡)の『チョコレートウィート』、やまぐち鳴滝高原ブルワリー(山口県山口市)の『チョコレートスタウトビール』、ケイズブルーイングカンパニー(福岡県福岡市)の『チョコレートブルーマスター』など、現在は大手メーカーも含めて30社ほどが期間限定で売り出している。
チョコレートビールの多くは “チョコレートモルト”を使用していることが多い。ビールの原材料となる麦芽を高温で焙煎したチョコレートモルトはほろ苦いカカオのような風味が特徴で、それ自体はチョコレートのように甘いわけではない。各社はそこに複数の麦芽を加えたり、チョコレートモルトの焙煎に工夫を凝らしたり、パッケージを“バレンタイン仕様”にするなどして差別化を図っている。
サッポロビールが1月13日より全国で展開しているチョコレートメーカー・ロイズ社とのコラボレーション商品『サッポロ ショコラブルワリー<ビター>』は、麦芽の一部にチョコレートモルトを使用しているほか、ロイズ社の商品にも使われているカカオを加えている点が特徴。同商品は“女性による女性のためのプロジェクト”「サッポロ☆華プロジェクト」が開発したもので、同社はバレンタインギフトとしてのみならず、女性たちの“自分へのご褒美”としての需要にも期待している。
今年のバレンタインデーは日曜日。夫婦や恋人、友達同士で昼間からグラスを傾け、チョコレートビールを楽しむ…という過ごし方をする人が増えるかもしれない。