「辛くないガム」ブームに逆行!? 明治製菓が“本格ミントガム”発売
2010-04-06 16:00 eltha
「若者の味覚・嗜好の変化」をキーワードに、ガム市場では“辛くないガム”が続々と発売されている中、明治製菓は6日、本格ミントガム『MINTZ(ミンツ)オリジナルグリーン』を13日より全国で発売すると発表した。「ミントガムユーザーがガムに何を求めているか徹底的にリサーチを実施した」(同社)という新商品を武器に、『LOTTE XYLITOL』(ロッテ)、『Clorets』(キャドバリージャパン)の2大ブランドを猛追する。
ここ10年のガム市場は、1997年にキシリトールが認可されたことによる“キシリトールブーム”、2002〜2004年の“ボトルガムブーム”で盛り上がりをみせた。しかし、経済状況の変化で近年はボトルガムの売れ行きも鈍化。また、フルーツ系ガムの人気によって10代や女性ユーザーが増加し、“辛くない”新商品が続々と発売されているものの、市場全体では前年割れが続いている。
同社も10代後半から20代前半をメインターゲットに据えた『XYLISH』でフルーティーなフレーバーを発売しているが、「ここ数年のフルーツガムブームは、ガムのコアユーザー以外に対しての刺激策だった」と分析。ガムのヘビーユーザーである20代後半〜40代前半がもっとも好み、ガム市場の7割を占める“本格的なミントガム”の開発に至った。
約3年かけて作り上げた新商品は、長時間噛み続けても味わいを楽しめるよう、結晶化した“キシリトールミント”とガムに配合した“ペパーミントの葉”でダブルのミント感を生み出した点が特徴。また、ミントガムユーザーには1度に2粒食べる人が多いことから、粒の大きさは従来品の1.5倍のサイズにしてボリューム感も増加させた。
同社は初年度の販売目標金額を20億円に設定。30から40代のミントガムユーザーに訴求しつつ「フルーツ系、ライトミント系のガムを卒業したときに最終的にたどり着く存在」を目指す。