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コンビニ各社に“渦なし”ロールケーキ続々登場

2010-05-02 10:00 eltha

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 ロールケーキといえばスポンジを渦状に巻いたものが一般的だったが、最近、特にコンビニエンスストア業界では“渦がない”状態のロールケーキが続々と誕生している。外枠をスポンジでグルッと囲み、センターには生クリームがたっぷり詰まったこれら商品は皿に移し替え、スプーンを使って食べることを想定。洋菓子店にも引けを取らない素材を使用している点も大きな特長だ。

 セブンイレブンは4月23日より、全国で『3つのヒミツ! 極上ロール』(150円)を発売した。“のの字”状態のスポンジには卵をたっぷり配合し、生クリームには北海道産の牛乳を100%使用。また、スポンジとクリームの間には濃厚なカスタードクリームが隠されている。手作りのため数量限定となるが、同社はひと月770万個の販売目標を立てている。

 そのほか、オリジナルデザートブランド「Sweets+(スイーツプラス)」を展開しているファミリーマートは『ロールケーキ』(150円)を、ampmは『クリームロールケーキ』(150円)、スリーエフはプレミアムロールケーキ『オンブラージュ』(150円)を発売。各社はこれら商品のポイントとして、“厳選素材”と“風味のリッチ感”を挙げている。

 このブームの先駆けとなったのが、ローソンのスイーツブランド「UCHI CAFE SWEETS(ウチカフェスイーツ)」第1弾商品『プレミアムロールケーキ』(150円)だ。専門店と同等の素材を使い、風味の向上に努めた同商品は発売から約半年で販売個数1800万個を突破。同社は現在『プレミアムチョコロールケーキ』(160円)、『プレミアムチーズロールケーキ』(180円)、などのシリーズ展開を行っている。

◆渦なしロールケーキ、予想外の購買層

 ローソンは「UCHI CAFE SWEETS」立ち上げの際、仕事帰りの女性たちをターゲットに想定した。専門店が閉まっているこの時間に専門店並の味わいと安らぎを提供するため、「スプーンで食べる」、「素材にこだわる」などのテーマを取り入れたほか、専用のケースや紙袋を用意してプレミアム感を打ち出した。

 しかし、「実際のメイン購入者層は複数個購入していく主婦だった」といううれしい誤算があった。子どもが小さいのでデパートには行きにくいし、専門店で買うと値が張る。でも“ママ友”と集まるときのお茶受けがプラスチックのカップでは少し寂しい……。そんなニーズに同商品がうけ、最近では主婦たちを中心に、『プレミアムロールケーキ』にフルーツやアイスクリーム、ソースを添える“デコレーション技”も人気となっているという。

 ひと昔前は味気なさが否めなかったコンビニデザートだが、各社が力を入れる“渦なし”ロールケーキブームをきっかけに、風味も用途も大きく進化を遂げそうだ。

コンビニ各社が続々と発売している、皿にあけてスプーンで食べる、“渦なし”のロールケーキ 

コンビニ各社が続々と発売している、皿にあけてスプーンで食べる、“渦なし”のロールケーキ 

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