KFC次世代店舗お披露目 “揚げないチキン”で女性客取り込む
2010-07-04 17:10 eltha
日本ケンタッキー・フライド・チキンは4日、東京・渋谷で今月9日(金)にオープンさせる“次世代店舗”1号店の説明会を開催した。フライドチキンが人気の同社だが、次世代店舗では油で揚げないチキンメニューや野菜を豊富に使用したサンドメニューを用意。カロリーを気にする20〜30代の女性をターゲットに据えて、新たなファン獲得を目指す。
世界に先駆け、“次世代店舗”第1号店としてオープンする『ケンタッキーフライドチキン渋谷公園通り店』は、カフェ風のインテリアやデジタル看板を多用して省電力化を実現。今後はイギリスやフランス、東南アジアなど世界各国で同様の次世代店舗が展開される。
取り扱いメニューは、スチームコンベクションオーブンで調理したノンフライのチキンにサッパリ味の「刻みトマトのマリネソース」を添えた『オーブンローストチキン』、焼いた鶏フィレ肉にたっぷりの野菜を合わせた『ブレイザー』などのノンフライチキンメニューのほか、サンドイッチやサラダなどを用意。高カロリーのイメージが強いフライドチキンを敬遠しがちな女性に訴求するほか、次世代店舗ならではのドリンクメニュー、デザートメニューも販売し、カフェ需要も狙う。
ファストフードのチキンメニューといえばマクドナルドが7月2日より“チキン商品の強化”を掲げて新商品の本格販売を始めているが、ケンタッキーの渡辺正夫社長は「チキンが注目されれば、一歩先を行っているのは我々だということが消費者の方にわかっていただける」と、競合他社の攻勢を歓迎した。今後は従来のメニューと新メニューの2本柱で、次世代店舗の拡大を狙う。