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広がる“材料国産” 「安心・おいしさ」各社アピール

2010-10-07 13:00 eltha

 森永製菓は6日、同社のロングセラーブランド『森永ミルクキャラメル』などのキャラメルシリーズに使用する乳原料を、100%国産に切り替えると発表した。同社のみならず、リンガーハットやモスバーガーなど、昨今では商品の材料に国産を用いて“安心”と“国産ならではのおいしさ”で消費者にアピールしている企業が増えている。低価格商品に人気が集まる一方で、数々の食品事件により国産に対する安心感と期待は高まっており、これら取り組みは消費者の支持を集めているようだ。

 森永製菓が“国産乳原料100%”に変更するのは「ミルクキャラメル」、「あずきキャラメル」、「黒糖キャラメル」の3種類。これまで乳原料の一部にフランス産やオーストラリア産を用いていたが、10月中旬から国産の乳原料のみを使用した商品に切り替える。

 国産に切り替えヒットした商品といえば、長崎ちゃんぽん店を展開するリンガーハットだ。同社は野菜の価格高騰が懸念されていた2009年10月に、グループ全店で使用する野菜を国産化した。と同時に、480gもの野菜を使った新メニュー『野菜たっぷりちゃんぽん』の販売もスタートさせ、集客力を回復。その後メニューの価格を引き上げたが客足は衰えず、発売から1年で販売累計500万食を突破しており、同社は現在、野菜のみならずちゃんぽん麺の原材料もすべて国産小麦を使用している。

 また、国内契約農家から生野菜を仕入れているモスバーガーも、2008年12月より通常の約1.5倍サイズになった国産100%のビーフパティを使った「とびきりバーガー」シリーズを展開。ボリューム感と旬の野菜のおいしさ、国産肉の安心感が受けて同シリーズは今年8月末時点で累計販売数3600万個を突破する人気シリーズになった。同社は13日より『とびきりハンバーグサンド「デミソース」』と『とびきりハンバーグサンド「デミチーズ」』を期間限定で展開。「デミソース」は商品重量に占める国産食材の割合が54.7%程度で、「当チェーンのバーガー商品でも最大」(同社)だという。

 農林水産省主導により2008年に立ちあげられた食料自給率向上推進プロジェクト「FOOD ACTION NIPPON」によると、1965年度には73%だった食料自給率も、2009年度には40%まで低下している。

乳原料が100%国産ミルクに変更される森永製菓のロングセラー商品『森永ミルクキャラメル』 

乳原料が100%国産ミルクに変更される森永製菓のロングセラー商品『森永ミルクキャラメル』 

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