食料自給率向上に一役 “米粉入り即席めん”販売エリア拡大へ
2011-02-11 10:00 eltha
「袋めんは食感が物足りない」という消費者の声を受けて開発を行っていたところ、モチモチとした食感が生まれる米粉に着目し誕生した同商品。“普段使っている輸入小麦粉の10%を米粉に置きかえる”という新潟県の「R10プロジェクト」を応援する形で開発がスタートした。
とはいえ米粉をフライめんにするには技術的にも難しく、また、ベストな食感を模索しながら幾度となく改良を重ねた。新潟県内の消費者から寄せられた声には食べ応えのある食感のほか、“新潟産コシヒカリを使っためん”という点が評価されたという。
カップめんは新商品が続々と登場するのに対し、即席袋めんはロングセラー商品が多く新しいブランドが生まれにくい。同社は今後全国展開を視野に入れ、即席袋めんの新たな市場を開拓しつつ、米粉消費拡大を支援していく。
米の新しい活用方法として近年注目を集めている米粉は、農林水産省主導による食料自給率工場プロジェクト「FOOD ACTION NIPPON (フード アクション ニッポン)」などでも取り上げられており、近年は製粉技術の進歩もありパンやケーキ、お菓子などでも活用されている。