『近畿地方のある場所について』や『口に関するアンケート』で話題の背筋氏や、「恐怖心展」や『霊媒クラブ』で注目を集める梨氏をはじめ、近年のホラー小説界を引っ張る六人の作家が集結。それぞれの恐怖の形を描いた一冊になりました。

ホラー小説界を牽引する新たな才能たちが贈る恐怖のアンソロジー『その他の危険』(新潮文庫nex)を7月29日(水)に株式会社新潮社より刊行いたします。見慣れた職場で、親しい友人との帰り道で、落ち着けるはずの自宅で……。意外な場所からやってくる“その他”の危険をお楽しみください。
背筋「箱の中身はなんだろな」
「社会」と「会社」はもともと同じ意味で使われていたそうです。
どちらも、「目的を同じにした人々の集まり」。
その目的が悪しき方向で一致したときの悍ましさを書きました。
【内容紹介】
ある日、会社に来なくなった同期。退職を促すために出社拒否の理由を探し始めた人事部の私は、同僚の話を聞くうちに忘年会で撮影された一本の動画にたどり着く。
斜線堂有紀「涸渇」
鞄に飲み物が入っていない状況が怖くて、何を忘れても飲み物は忘れないで用意します。
もしちゃんと備えていなかったが最後、外ではもう飲むものは手に入らないんじゃないかと思ってしまうんです。自販機もお店もいくらでもあるはずなのに、何故かそう思ってしまう。そういう話です。
【内容紹介】
パパ活相手の一人ツートン″が死んだ。皮膚が内側、内臓が外側になり、まさに裏返って死んでいたらしい。それから、私は喉の渇きが止まらなくなった。
上條一輝「枯れた街の上でも」
都心の煌めきを見渡す眺望、コンシェルジュ常駐によるきめ細やかなサービス、ホテルライクな上質空間……。日常を特別な時間へと変えるタワーレジデンスで、快適で洗練された毎日を過ごしてみませんか? ちょっとした怪奇現象は起きますが。
【内容紹介】
タワマンの高層階。ある一室で、現実では考えられない現象が起きていた。住人の上村は思い悩み、その筋の男に相談をするのだが……。
新名智「まぎれ鬼」
かくれんぼや鬼ごっこをするときは、必ず最初に鬼を決めてください。
さもないと、肝心なことを知らないまま遊ぶ羽目になってしまいます。
つまり、いったい「何が」あなたを捕まえに来るのか、ということを。
【内容紹介】
ホラー映画のプロモーションとして架空の遊びを作りあげ、動画で配信を始めた男。注目を集め始めた彼のもとに一通のメールが届く。
皮肉屋文庫「したたりの宮」
Q:タンクに溜まって蛇口からしたたるもの、なーんだ!
──もちろん【水】は不正解。正しい答えを知りたい方は『したたりの宮』本編にて。
【内容紹介】
いつも一緒に帰る大好きな先輩。その先輩の様子が今日は何だかおかしい。その矢先、歩きながら、先輩は不思議な話を始めた。
梨「ブルーライト」
執筆作業中は今日好きを流していたのですが、度々謎の通信エラーに見舞われました。
【内容紹介】
くされ縁のあいつが死んだ。信号無視の車に轢かれて。現実味がなくて悲しいのかどうかわからない。そして最近、学校では夜に人魂が目撃されているらしい。
背筋
2023(令和5)年、小説投稿サイト「カクヨム」で連載をしていた作品をまとめた『近畿地方のある場所について』でデビュー。著書に『穢れた聖地巡礼について』『口に関するアンケート』『目が』がある。
斜線堂有紀
2016(平成28)年『キネマ探偵カレイドミステリー』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞してデビュー。著書に『私が大好きな小説家を殺すまで』『楽園とは探偵の不在なり』『恋に至る病』『回樹』など多数。
上條一輝
1992(平成4)年、長野県生れ。早稲田大学卒。会社員の傍ら、webメディア〈オモコロ〉にて加味條名義でライターとして活動。2024(令和6)年『深淵のテレパス』で創元ホラー長編賞を受賞しデビュー。著書に『ポルターガイストの囚人』がある。
新名智
1992(平成4)年、長野県生れ。2021(令和3)年『虚魚』(ルビ:そらざかなイレル)で横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉を受賞し、デビュー。著書に『あさとほ』『きみはサイコロを振らない』『雷龍楼の殺人』『霊感インテグレーション』など。
皮肉屋文庫
X(旧Twitter)で数々の問わず語り怪談を発表する謎のホラー作家。そのクオリティの高さで注目を集め、2025(令和7)年、自身初となる著作『夜警ども聞こえるか』を刊行。
梨
2022(令和4)年、『かわいそ笑』でデビュー。「その怪文書を読みましたか」「行方不明展」「恐怖心展」等展覧会の企画やイベント・テレビ番組の監修も手掛ける。著書に『6』『お前の死因にとびきりの恐怖を』『霊媒クラブ』『オブラートに包まれた怪談』など。
【タイトル】その他の危険
【著者名】背筋/斜線堂有紀/上條一輝/新名智/皮肉屋文庫/梨
【発売日】7月29日
【造本】文庫
【定価】693円(税込)
【ISBN】978-4-10-180336-4
【URL】
https://www.shinchosha.co.jp/book/180336/企業プレスリリース詳細へPRTIMESトップへ