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遺品を伝統工芸の力で再生し、次の持ち手へ。「再生工芸展3」を10月30日より原宿で開催

株式会社オクノテ

2026/10/08 16:17

株式会社オクノテが主宰する「再生工芸プロジェクト」第3回展。故人が遺したスーツやラジオなどを、職人の技によってこれからも使い続けられるものへ再生




株式会社オクノテ(本社:東京都、代表取締役:清水覚)は、当社が企画・運営する「再生工芸プロジェクト」の第3回展「再生工芸展3」を、2026年10月30日(金)から11月1日(日)まで、東京都渋谷区のサンブンノイチギャラリーにて開催します。

今回のテーマは「遺品を伝統工芸の力で再生し、次の持ち手へ」。当社代表・清水覚が2024年に亡くした父から受け継いだスーツ、セーター、シャツ、ラジオ、MDプレーヤー、カセットプレーヤー、財布、パスケースなどを題材に、伝統工芸やものづくりの技術を用いて、次の持ち手が使い続けられる形へと再生します。

本展は「ARTE TOKYO|東京国際文化芸術祭」のパートナープログラムとして開催します。

第3回展のテーマは「遺されたものの再生」

再生工芸プロジェクトは、不用品や廃材、使われなくなったものに、日本の伝統工芸やものづくりの技術を掛け合わせ、新たな価値を生み出す取り組みです。これまで2回の展示を開催し、素材の再利用だけではなく、伝統技術の新たな活用方法を提案してきました。

第3回となる今回は、対象を「行き場のないもの」から「手放すことのできないもの」へ広げます。故人が遺した衣類や日用品には、素材や製品としての価値だけでなく、使用者との時間や記憶が蓄積されています。一方で、サイズやデザイン、経年劣化、用途の変化などにより、そのままでは次の持ち手が使用しにくいものも少なくありません。



第2回再生工芸展(DESIGNART TOKYOにて開催)

本展では、遺品を新品同様に戻すことや、別の商品へ単純にリメイクすることを目的とせず、元の品物が持つ形状、使用痕、記憶を残しながら、新たな手を加えることで、再び暮らしの中で使えるものへと再生することを試みます。
当社代表の父が遺した実際の品物を題材に制作
本展で扱うのは、展示のために収集した廃材ではありません。当社代表・清水覚が、2024年に亡くした父から実際に受け継いだ衣類や身の回りの品です。

清水自身が遺品の次の持ち手となり、「何を残すのか」「どこまで変えるのか」「どのような形であれば今後も使い続けられるのか」を職人と検討しながら制作を進めています。完成作品だけでなく、対象物の選定、職人との対話、技法の検討を含め、遺品を再生するプロセスそのものも本展の重要なテーマとしています。

父が着用していたスーツ、セーター、シャツの再生は、片山のれん染工所・片山琢満氏が担当します。既製服を単に染め直すのではなく、元の衣服が持つ風合いや使用の痕跡を踏まえながら、新たな色彩や表情を加えることで、次の持ち手が再び着用できる衣服への再生を試みます。

MDプレーヤー

カセットプレーヤー

父が使用していたラジオ、MDプレーヤー、カセットプレーヤーの再生は、湯島アート・一色清氏が担当します。湯島アートが継承する金銀箔砂子、木版、刷毛引きなどの加飾技法を、従来の襖紙や和紙とは異なる工業製品へ応用します。機能や役割が時代とともに変化した電子機器に工芸的な表現を加えることで、これまでとは異なる鑑賞価値や存在価値を生み出します。
「ものを再生する」から「ものと人との関係を再生する」へ
これまでの再生工芸プロジェクトでは、不用品や廃材と伝統工芸を組み合わせ、新たな用途や価値を創出してきました。今回は、対象を「手放すことのできないもの」へ広げ、ものそのものだけでなく、次の持ち手との関係まで含めて再生することを試みます。

本展を通じて得られた知見は、今後、株式会社オクノテが検討する、遺品や思い出の品と職人をつなぐ取り組みにも生かしていく予定です。単なる修理やリメイクではなく、持ち主の記憶や残したい要素を踏まえながら、適切な技術や職人とともに再生方法を考える仕組みの可能性を探ります。


株式会社オクノテについて
株式会社オクノテは、企業、地域、職人などが持つ技術や資源を起点に、新商品・サービス開発、ブランディング、コミュニケーションデザイン等を行う企画・デザイン会社です。
https://okunote.tokyo/

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