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堀文子と挿絵『寂庵こよみ』挿絵原画展 -「花の画家」が描いた四季折々の草花、瀬戸内寂聴の連載エッセイ挿絵50点余りを初公開

株式会社ナカジマアート

2026/10/20 14:47

日本画家・堀文子と作家・瀬戸内寂聴の交流から生まれた作品群。銀座・ナカジマアートで11月5日より開催。

「堀さんと組んでいただくと、必ず当たるという縁起の良さもあって、 私たちはすっかり仲良しになってしまった。」( 瀬戸内寂聴エッセイ「寂庵こよみ」より)


銀座・ナカジマアートでは、2026年11月5日(木)より、展覧会「堀文子と挿絵 『寂庵こよみ』挿絵原画展」を開催します。
画家・堀文子は、1918年生まれ。昭和の激動の時代を生きた堀は、戦中戦後も画家として活動を続けるも、一家の暮らしを支えるため、大衆向けの新聞・雑誌が空前のブームとなり『挿絵の黄金期』と呼ばれた時代に挿絵の仕事をスタートします。
今展では、作家・瀬戸内寂聴の連載エッセイ『寂庵こよみ』の連載のために当時、花の画家と呼ばれた堀文子が描き下ろした四季折々の90回を超える挿絵のなかから、本展では50点余りの原画を初公開します。
1985年に東京新聞で連載が始まった『寂庵こよみ』。堀文子は、桔梗や水仙、椿などの和花、軽井沢の風景や野草を題材に、墨の濃淡や胡粉を生かした挿絵を描きました。本展では、瀬戸内寂聴との長年の交流から生まれた作品を通して、堀文子の画業を「挿絵」という視点から紹介します。
本展は、2019年に100歳で逝去した堀文子の約80年にわたる画業をたどる企画シリーズ「堀文子の仕事」の一環です。

堀文子と挿絵 〜『寂庵こよみ』挿絵原画展〜 案内状

ナカジマアート https://www.nakajima-art.com/
1. 瀬戸内寂聴の新聞連載エッセイ『寂庵こよみ』の挿絵原画を初公開
今展では、画家・堀文子と交流のあった作家・瀬戸内寂聴(1922-2021)が、1985年9月17日より、東京新聞で連載をスタートしたエッセイ『寂庵こよみ』に堀が描き下ろした挿絵原画を初公開いたします。
この挿絵は、堀が得意とする桔梗、水仙、椿といった和花、当時アトリエを構えていた軽井沢の風景や野草が墨の濃淡や胡粉を使い丹念に描かれ、堀文子ならではの繊細な表現が見られます。

『寂庵こよみ』挿絵原画(1987年第55回連載) (C)一般財団法人堀文子記念館

『寂庵こよみ』挿絵原画(1988年第57回連載) (C)一般財団法人堀文子記念館

『寂庵こよみ』挿絵原画(1989年第94回連載) (C)一般財団法人堀文子記念館


2. 瀬戸内寂聴と堀文子の交流瀬戸内寂聴と堀文子の交流は、1960年代、新聞社の企画による四国旅行をきっかけに始まりました。その後、瀬戸内晴美の名で活動していた時代から、小説の挿絵や装幀画、随筆のカットなどを堀が手がけ、長年にわたり親交を深めました。
1974年、瀬戸内寂聴が京都・嵯峨野に開いた「曼陀羅山 寂庵」。その建設にあたっても、堀文子が設計者を紹介したといいます。



「婦人画報」1998年1月号での対談の様子 (C)一般財団法人堀文子記念館 撮影:広瀬祐子 

3. 「挿絵の黄金期」が育んだ、堀文子の表現
戦後の日本では、大衆向けの新聞・雑誌が空前のブームとなり『挿絵の黄金期』と呼ばれた時代がありました。モノクロの新聞紙面において、墨の濃淡で描かれた挿絵には、読者の視線を集める高いクオリティが必要です。堀はそれに応えるべく精力的に仕事をした時代があり、晩年に堀は「挿絵の仕事は後の自分の制作に影響を与えた大切な仕事であった」と語っています。
今展では、3階のメイン会場で『寂庵こよみ』の挿絵原画を展示、5階ギャラリーでは、女性誌『美しいキモノ』や『婦人画報』などに掲載された和花の挿絵など、多彩な挿絵原画をご紹介します。
デジタル化される以前の印刷文化のなかで生まれた、手仕事の温もりを感じさせる挿絵の数々。日本画家・堀文子の渾身の作品を、 ぜひお楽しみください。
4. 開催概要


ナカジマアート https://www.nakajima-art.com/
5. 『堀文子暦2027』完成
販売から20年以上、一度も同じ絵柄を使用したことがない『堀文子暦2027』が今年も完成しました。今回は、堀文子が得意とする「牡丹」「紅梅」の他、縁のあるイタリア・トスカーナの風景、軽井沢の高山植物など、堀文子の世界を一年通して楽しめます。

堀文子暦 2027価格:2,200円(税込)/サイズ:縦53.0×36.4cm/8枚綴り 

6. 画文集『堀文子の墨絵』予約販売開始小説家・瀬戸内寂聴が1985年から東京新聞に連載していた「寂庵こよみ」に堀文子が挿絵として描き下ろした約60点の墨絵を収録。
これまで多くのお客様にご要望をいただいておりました、堀文子の墨絵を集めた画文集です。
墨の濃淡や胡粉を使い、庭の花や野菜などの身近なモチーフが丹念に描かれた作品と、折々に堀が語った言葉を一冊にまとめました。



画文集 堀文子の墨絵:1,980円(税込)/サイズ:15×22.5cm 全56頁。

7. 2026年、全国各地で開催される堀文子の展覧会
没後7年となった日本画家・堀文子の展覧会は、毎年全国各地で開催されているが、今年はとくに堀の画業80年を多方面で楽しめる一年となっている。
母校である女子美アートミュージアムで開催された「堀文子の出発点〜女子美からはじまる写生帖・下図・本画〜」(5/22-6/27)を皮切りに、軽井沢高原文庫で開催された「堀文子展〜いのちのつながり〜」(7/18-10/12)、現在開催中の中村屋サロン美術館「堀文子展 生命の煌めき」(〜12/6まで)、堀文子と同じ1918年に生まれ、激動の昭和時代を生きたいわさきちひろとの初共演、安曇野ちひろ美術館「いわさきちひろと堀文子 童画の世界」が開催されています。


ナカジマアート https://www.nakajima-art.com/
安曇野ちひろ美術館 https://chihiro.jp/azumino/
中村屋サロン美術館 https://www.nakamuraya.co.jp/museum/

8. 日本画家・堀文子について

1964年頃 堀文子青山のアトリエにて (C)一般財団法人堀文子記念館

1918年、東京・麹町平河町に生まれる。女子美術専門学校(現・女子美術大学)卒業。
在学中より「新美術人協会」に出品し、戦後も創造美術、新制作協会日本画部、創画会などで活動を続けた。
卒業後、外交官の箕輪三郎と結婚。画家として、新制作協会(現・創画会)の会員として活躍しながら、病弱な夫の看病と生活を支えるため、雑誌や絵本の挿絵なども手掛けました。
1952年、第2回上村松園賞受賞。以後、革新的な日本画家として注目を集めた。
1961年、約2年にわたる海外放浪の旅へ出発。 以後、「一所不住」(自らの造語)を信条とし、神奈川県大磯町、長野県軽井沢町、そして69歳でイタリア・アレッツォへと拠点を移し、晩年は神奈川県大磯町で活動を続けた。生涯現役にこだわり、1997年(78歳)から2016年(98歳)までナカジマアートで毎年「堀文子 現在(いま)」展を開催。画家としてだけでなく、その生き方や言葉は今も多くの人々の共感を呼び続けている。自然への畏敬と生命への感動を抱き続け、独自の感性で多彩な作品を生み出した。2019年、100歳で永眠。近年では全国各地で回顧展が開催されている。

一般財団法人堀文子記念館 http://www.horifumiko-foundation.jp/
9. ナカジマアートについて
銀座五丁目・西五番街にあるナカジマアートは、日本画を中心に幅広い絵画を紹介する画廊です。
1995年の開廊以来、日本画の魅力を伝える場として、巨匠から若手まで多彩な作家の作品を手がけてきました。
開廊当初よりご縁の深い日本画家・堀文子をはじめ、片岡球子、平山郁夫など、日本画の歴史を彩る多くの作家の作品を取り扱っています。特に堀文子とは長年にわたり、「堀文子 現在」と題した新作展を毎年開催し、生涯を通じてその創作を紹介してまいりました。現在も「堀文子の仕事」をテーマに、秋には堀文子展を開催しています。
また近年は、若手作家の新しい挑戦を応援する企画展にも力を入れ、次世代の日本画を担う才能を紹介しています。
ナカジマアート https://www.nakajima-art.com/

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