個性溢れる“ご当地かき氷”の世界
2015-08-14 eltha
日本の夏の風物詩として、古くから親しまれているかき氷。近年は“進化系”の登場で、どこかノスタルジックなイメージを一新、よりスイーツ感覚で楽しまれています。そんなブームを受け、氷やシロップなどに地域色を打ち出した“ご当地かき氷”も近年盛り上がりをみせているんだとか。そこで、全国から個性的な一杯が集うイベント『ご当地かき氷祭』で、各地のこだわりをリサーチしてきました!
イベントの舞台となったのは、日本一暑い街として知られる熊谷市を有する、埼玉県は越谷市のイオンレイクタウン。3回目の開催となる今年は、8店舗から30種類以上のバラエティ豊かなかき氷がラインアップ。今回は数ある中でも、特に地域の個性が溢れるかき氷をピックアップしてご紹介します。
【1】『ミルクde雪氷 コーヒー3』駒ケ岳牛乳ピカタの森(北海道)
函館三大牛乳のひとつと呼ばれる駒ケ岳牛乳を凍らせた“ミルク氷玉”を使用。薄く削った氷玉は、ミルクのコクを感じさせながらも、一瞬にして口の中に溶けていきます。『ミルクde雪氷 コーヒー3』は、その場で抽出したビターなエスプレッソとミルクの相性がバツグン!
【2】『特製いちご果肉入とちおとめミルク』かき氷Shop LOVE’S(栃木県)
明治27年創業の老舗氷室・松月が、じっくりと時間をかけて作り上げた日光の天然氷を使用。綿のようなふわふわの食感は、ひと冬かけて作った天然氷だからこそなせる技なんだとか。同じく栃木名産のとちおとめで作ったシロップは、果肉のうまみが凝縮していて美味! 氷が軽いのでペロリと食べられてしまいます。
【3】『いちご雪』越谷市物産展示場(埼玉県)
名産の越谷いちごをたっぷり使用。旬の時期に凍らせたいちごをまるごと薄く削っているので、果汁100%のジューシー&フレッシュなおいしさが口いっぱいに広がります。練乳入りのクリームといちごソースを崩しながら食べると、コクが増しておいしさアップ!
【4】『富士山氷/静岡おでん』静岡おでん おがわ(静岡県)
静岡県では、かき氷とおでんを一緒に食べる驚きの文化があるんだそう。そこで今回は、名店の黒はんぺん、牛すじ、しのだ巻きと一緒に、日本一の山をあしらった『富士山氷』を同時食い。ひんやりとした口の中に、ダシの効いたホカホカおでんを運ぶと、なんだかホッとします。
【5】『とまと』ご当地かき氷研究所(長野県)
トマトの栽培が盛んな長野県では、信州産のトマトをたっぷり使った生シロップでいただきます。トマトの爽やかな香りと風味がおもしろい味わい。お好みで塩をかけて食べれば、ほのかに甘味がアップします。
【6】『マンゴー氷 キングサイズ』MEGA KING(大阪府)
シェーファーピンという味付け氷を使用した、台湾式のかき氷。『マンゴー氷』は、果汁を練り込んだ氷玉を薄く削り、さらに果肉とソースをトッピングしたマンゴーづくしの一杯。今回注文したキングサイズは、なんと重量が1kgもあるそう。どこを食べてもマンゴーだから、シェアして食べてもケンカしません!
【7】『しろくま』ご当地かき氷研究会(南九州/鹿児島)
コンビニやスーパーでも手に入ることから、ご存知の方も多いはず。練乳をベースにしていますが甘すぎず、ふわふわの氷と一緒にさっぱりと味わえます。氷の上にかわいくトッピングされたフルーツと一緒に食べれば、味わいが広がります。
【8】『我部祖河食堂直送 ぜんざい』ご当地かき氷研究所(沖縄県)
沖縄でぜんざいと言えば、かき氷のことを指すんだとか。昭和41年創業の元祖ソーキそばの名店「我部祖河(がぶそが)食堂」直送の金時豆を使用したぜんざいは、柔らかい金時豆と氷の相性がバツグン! ほどよい甘味で、さっぱり食べられます。
ご当地グルメ研究会の代表取締役・松本学さんによると、ご当地かき氷が盛り上がってきたのは、ここ1、2年のこと。「各地域に根付いた食べ方は元々ありましたが、近年のかき氷ブームでよりご当地性がハッキリするようになってきました」。最近はより明確に特性を活かす、新しい商品開発に積極的な地域も増えてきているそうで、「ご当地かき氷は、これからさらに増えて盛り上がっていくと思います」(松本さん)
最近は専門店以外にも、ファミリーレストランやファストフード、コンビニなどでも、バラエティ豊かなかき氷が食べられるようになりましたが、身近な店舗でご当地かき氷に出会えるようになる日も近いかも!? 今後の新たなブームに注目です。
取材協力:イオンレイクタウン『ご当地かき氷祭』
会期:8月12日(水)〜18日(火)
時間:10時〜19時 ※最終日は17時まで
会場:埼玉県越谷市イオンレイクタウン mori1階 噴水広場特設会場