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原作の“こぼれ絵ツイート”も好評…「村井の恋」の作者に聞くwebマンガとSNSの関係性

 自分に恋する教え子が、推しキャラとそっくりだったら…? ちょっと変わった男子高校生とオタクの女性教師とのやりとりを描いたマンガ『村井の恋』(ジーンLINE)が注目を集めている。KADOKAWAが電子コミックサービス「LINEマンガ」内にて展開する限定レーベル「ジーンLINE」に連載中で、単行本化もされている本作。話のもととなったのは、作者自身のTwitterアカウントだった。作者は普段どのようにSNSを駆使しているのか。また、気になる編集者との関係性とは? 『村井の恋』の作者である島順太さんと担当編集の井上こころさんに話を聞いた。

『村井の恋』、作者SNSにアップされた特別ストーリーも公開

  • 『村井の恋』(ジーンLINE) 1話
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「何度でも読み返したくなる」と反響多数、その理由とは?

 マンガの主人公・村井が恋をしたのは、実は乙女ゲームオタクという担任教師・田中。はじめは「(三次元における)黒髪ロン毛って恋愛対象外なの」と、村井の告白を一蹴した田中だったが、翌日イメチェンをはかった彼は田中の最推しキャラに激似のビジュアルで……と言う内容で、LINEマンガのコメント欄には、「笑ったwwww」「現実に推しがいたらヤバイ!」「定期的に読みに来てしまう」などの声が。マンガのストーリー自体に多くの反響があがっているが、その理由は、作者の島さんがTwitterで定期的にアップしている原作のこぼれイラストにもあるようだ。それらのサイドストーリーから漫画を読み直し、またTwitterをチェックし……と見事な連鎖ができているようにも見える。

――LINEマンガのコメントにもたくさんのコメントがありますね。『村井の恋』のストーリーの着想のきっかけをお聞かせください。
島さん人生をマニュアル通りに生きていて、何でも人並み以上にこなせる“澄ました男”が恋をすることによって、必死になり、走ったり、叫んだりする「頑張ってる姿」が見たかったんだと思います。頑張ってる姿が見たいので、恋をする相手としては“難攻不落の鉄壁女”が良いと思いました。これが、主人公である村井と田中というキャラクターを着想したきっかけです。

――マンガには「野郎と時間作って無駄に金を費やすくらいなら新しいゲーム買うわ」など、リアルなセリフもでてきますね。
島さん自分の幼馴染に乙女ゲームが大好きな人がいるんですが、その人が「野郎と時間を作って無駄に金を使うくらいなら新しいゲーム買うわ」と言っていたので、「それだ。」と思い、その人をそのままモデルにしました。締めに教員と生徒という世間的にタブーな設定を加えて、いよいよ満足しました。

――「つい何度も読んじゃう」というコメントも多くありますが、繰り返し読む読者さんが多い理由をご自身としてはどのように感じていますか?
島さん訳が分からない、分からなすぎて何度も読まないと理解できない、復習を強いられる難儀な漫画だからなのではと思っています。

――ご自身のTwitterに、主人公や脇役たちのエピソード、イラストに着色する様子などをアップされていますよね。SNSにはどういうものをアップするようにしていますか?
島さんありがとうございます。基本的にTwitterは現実逃避をする目的で浮上しているので、絵や漫画などをアップすることに関して「こういうものを」といった決まりはありません。「俺が楽しけりゃ良いんだ」みたいな、どこかの暴君のような気持ちでやっております。

――今後、『村井の恋』のマンガをどのような作品にしていきたいですか?
島さん『少女漫画だからこうあるべき』という固定観念を打ち砕き、ジャンルという枠をぶち壊していくような作品として様々な武闘会に挑戦していきます

「先生は創作意欲の趣くままSNSを更新している」担当編集が明かす制作秘話

 漫画にとって、作品を作るうえでの伴走者となる担当編集。島さんは担当編集の井上こころさんのことを「マンガ以外のことでも力になってくれる人間性の高い方」「井上さんの言葉を受けて、内容が大きく変わったこともある」と話す。『村井の恋』では、どのようなやり取りがあったのか。島さんと作品に寄せる思いを、担当編集者の井上さんに聞いた。

――『村井の恋』の連載をLINEマンガで行うことが決まったとき、連載化する上での作品の方向性やキャラクターの設定など、島さんとはどのような話をされたんですか?
井上さん最初にお会いした時、島先生が村井君の部屋の設定を描いて持ってきてくれたんです。それがとても詳細で。先生の中でキャラクターが息づいていることを強く感じましたし、何よりキャラクターそのものが魅力的だったので、キャラクターに関しては先生のイメージでそのまま進めていただいています。

――SNSを使ってご自身の作品をPRする漫画家さんも多いですが、島さんの場合はいかがでしたか?
井上さん島先生の場合は、自身の創作意欲の趣くままTwitterに絵をアップしている印象です。それをファンの方も一緒に楽しんでいるようで、リラックスした交流になっていてとても良い循環だと思います。

――最初の打ち合わせはどのような感じだったんですか?
井上さん作品の方向性は私から少しリクエストをしたのですが、実は私も先生も、その打ち合わせの内容をあまり覚えていません…。その日、平昌五輪男子フィギュアスケートのフリー演技があったのですが、打ち合わせの後に、二人で編集部のテレビで羽生結弦選手が金メダルを獲得する瞬間を観たらすべてが吹っ飛んでしまって。おそらく、「いずれは村井君と田中先生以外の恋も動くといいですね」といったことをお話した記憶があるのですが、今後どうなるかは先生の腹の中です。

――今後、島順太さんと『村井の恋』をどのような作品にしていきたいですか?
井上さん田中先生のようにオタクな人にも、そうでない人にも読んでいただける作品になるよう広げていきたいと思っています。映像化を目指します!

(文:高橋七重)

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  • 『村井の恋』(ジーンLINE) 1話
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