まみさんの投稿する“育児絵”は、二人目のお子さんの妊娠について語られたエピソードも印象的だ。医師から「胎芽が育っていない」と流産の可能性を告げられたまみさんは、茫然自失の日々を送っていた。ふとした瞬間に涙があふれ、赤ちゃんは育っていないはずなのに日に日につわりは重くなっていく……。しかし、流産手術の前日に病院に行くと、「まみさん!!赤ちゃんいるよ!!」。奇跡的に赤ちゃんが見つかったのだ。それから1年が経ち、まみさんは「あの時諦めた命が腕の中にある事を実感するたびに、感謝と愛しさが止まりません」と振り返る。
ーー妊娠の継続が難しいと告げられた当時の状況を教えてください。まみさん流産は高い可能性で起こる、というのは理解していましたが、何となく自分の身に降りかかるものではないと思っていました。どうして私なんだろう?という気持ちでいっぱいでした。マンガにもあるとおり、お盆期間を挟んでいて手術が先延ばしにされていた状況だったのですが、悪阻に耐える意味を考えるのが辛くて、今すぐにでも手術をして楽になりたいと思っていました。
ーー妊娠のエピソードをマンガに残しておこうと思った理由は?まみさん(次女の)心拍が確認できるまでは、心身共に辛かったのと同時に、家族に支えられた期間でもありました。この時の気持ちを忘れないために、記録に残しておきたいと思いました。また、同じような状況の方に「こういう結果になる場合もある」と伝えたい気持ちも強かったです。私も当時、ネットで同じ状況の方の経験談を検索していました。誰かにとって希望となるマンガになればいいなと思っています。
ーーSNSで今後どのようなことを発信していきたいですか?まみさん今までと変わらず、半分は自己満足、半分は皆さんに共感や参考にしていただけるような育児マンガを描いていきたいです。
(文:高橋七重)