“ソロ活”神レベル…おひとり様ライフ描く漫画に反響、作者語る1人暮らしの極意
2020-02-26 eltha
なぜか出会う面白い人々…エッセイ漫画は“蒲田”から始まった
【カマタミワ】子どもの頃から絵を描くのが好きで、将来は絵を描く仕事に就きたいと思っていました。大学在学中からイラストの仕事を始め、卒業後は会社員をやりながら続けていたんです。その後、貯金ができたので会社を辞めて、フリーランスイラストレーターになりました。
――エッセイ漫画を書こうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
【カマタミワ】学生時代から書いている日記を読んで、「私けっこう変な人やおもしろい人に遭遇してるな」と思ったんです。私だけの記憶にとどめておくには惜しい、ぜひ他の人にも見てツッコんで欲しいと思い、漫画を描くことにしました。
――知らない人に話しかけられがちだったり、ユニークな人に出会うことが多いですが、最近何か面白かったエピソードはありましたか。
【カマタミワ】最近は、素敵なキャラの店員さんに出会うことが多いです。特に好きだったのは、しゃべり方が独特で好感を持った店員さん。TwitterでもたくさんRTして頂き、Twitterの「おすすめ」で取り上げて頂きました。
――逆にショックだったことは?
【カマタミワ】アラフォーになってから、美容・健康系で切ないことが多いです…。ブログにも描いたのですが、胸の位置が明らかに昔と違ったり、フェイスラインが下垂したり、全体的にフォルムがだるだるになってきました…。
【カマタミワ】昔住んでいた蒲田駅でのエピソードについて書いています。実は、ペンネームの「カマタミワ」も、友人が蒲田好きの私に付けてくれたんです。
美容・健康系は切なくなる…アラフォー女性の日々の悩みと楽しみ
【カマタミワ】そうですね、20年ほど書き溜めた日記の中から、このエピソードは漫画にしたら楽しんでもらえそう、というものを選んで漫画に起こしています。出版のお話を頂き、1人暮らしの本を出すことに決まってからは、1人暮らしの様子をブログでも描くようになりました。最近は今日あったことを描くこともありますね。
――反響が大きいのはどんなエピソードですか?
【カマタミワ】以前は、街で出会った面白い人のエピソードに多くの反応を頂いていたのですが、今は友人の話や日常の出来事、ソロ活の話を好きと言って下さる方が多い印象です。
――本当にネタに尽きないですね。ちなみに…今悩んでいることはありますか?
【カマタミワ】どうしても12時までに寝られないことと、年々冷えがひどくなること、年々好きな服が似合わなくなって何を着たらいいのか分からないこと、年々集中力が落ちていることです。ほぼ全部老化現象ですね…(笑)。
――分かります(笑)。そんなカマタさんが、日々の中で一番楽しい時間はどんな時ですか?
【カマタミワ】その日の仕事や家事のノルマを達成して得た、夜の自由時間です! その時間のために、お酒やおつまみ、甘い物、読みたいけど我慢して取っておいた漫画などを用意して、思い切り楽しんでいます。
20年越えの「1人暮らし」 自分自身を知り尽くすと毎日が楽しい
【カマタミワ】自由という何にも勝る贅沢を、味わい尽くせることです!人と暮らすのは自分にとってはハードルが高く感じますし、結婚願望がないので、性格的に一人暮らしがとても楽しいんです。
――なるほど。では誰かと暮らすことには興味がない?
【カマタミワ】人と暮らせる人は、コミュ力が高くて大人な人だと思うので、そんな人になれたらなあ、という憧れを持ってはいます。いつか、ルームシェアとか、できる人になりたいです。
――1人暮らしを楽しくポジティブに過ごす秘訣があれば、教えてください。
【カマタミワ】自分が、何をしたら楽しくワクワクできるのか、自分の心を常に探るのが秘訣でしょうか。「自分で自分の機嫌を取る」という言葉がありますが、そのためにも自分がどうすればご機嫌になれるのかを、知っておくことが大事だと思います。
――最後に、今後の夢や目標がありましたら、教えてください。
【カマタミワ】今年は、ここ数年我慢していた1人旅やソロ活を、思い切りやろうと思います! あと、インスタも始めようと思ってます。ずっと言っていてなかなかできずにいますが、フィクション漫画を描くのも夢ですね。
PROFILE
1人暮らしを愛しすぎるイラストレーター。長年の1人暮らしの日常や、今までに出会った忘れられない人々のことを漫画にしている。書籍『ひとりぐらしシリーズ』発売中。
■Twitter @kamatamiwa
■ブログ「一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス」