アラサー“ぽっちゃり”女子が描く「幸せつかんだ婚活の極意」、説教“クド男”に浮気男も…
2020-04-28 eltha
幼馴染の彼が遠距離恋愛で浮気 別れを機に「婚活」をスタート
【U-ユウ-さん】22歳の時に交際していた幼馴染の彼氏と「このまま結婚するかな」と思っていたのですが、遠距離恋愛になって浮気されて別れたんです。次の出会いを求めた時に、結婚を意識して探すようになっていました。
――その後は、結婚を意識してお付き合いを?
【U-ユウ-さん】意識はしていたのですが、次につき合ったのはフリーターのバンドマンで(苦笑)。正社員になるなるって言ってたのですが、ならずに1年経って、お金の問題でも揉めたんです。結婚を考えたら無理かなと思って、別れてしまいました。
――なるほど。では本格的に婚活を始めたのはその後?
【U-ユウ-さん】そうですね。「しばらく恋愛はいいかな」と思ってたんですが、会社の飲み会で酔った同僚男性に「どっちが先に恋人ができるか勝負しましょう!」って言われて、やる気になって婚活サイトに登録したのが最初でした。
【U-ユウ-さん】まずは友人や同僚に、「彼氏募集中でいい人がいたら紹介して!」と頼みました。あとは婚活サイトの他にも、趣味や好きなものが同じ人が集まるオフ会、合コン、社会人サークルの飲み会、婚活飲み会、婚活アプリ、婚活パーティー、結婚相談所を利用しました。
――理想の相手の条件などはあったのでしょうか?
【U-ユウ-さん】自分がどういう相手がいいか、譲れない条件を2〜3つに絞っていました。私の場合は、「フィーリングが合う人」で、「子どもが欲しいので、育てるために年収が私と同じかそれ以上の人」の大きく2つでした。
――Uさんが考える、婚活のポイントは?
【U-ユウ-さん】まずは、「自分が本当は何を求めているか」を考えることですかね。そこから相手の条件を決めて、条件に合った戦略を立てて、トライ&エラーしつつ、行動することかなと思います。
――婚活中は、自身のアピールポイントなどを決めて臨むのでしょうか?
【U-ユウ-さん】そうですね。私は技術職、漫画・アニメ・ゲームが好きなオタク、太っていることなどをプロフィールに書いて、自分と合う人を探しました。
4年半で出会った運命の人…対話を重ね築いたお互いの「結婚観」
【U-ユウ-さん】婚活サービスを利用し始めてから4年半かかりました。
――旦那様との結婚の決め手は?
【U-ユウ-さん】交際するまでにもお互いの考えを話し合う出来事があったのですが、ちゃんと私の考えも聞いて対話してくれたんです。この人となら、結婚して何かあった時も2人で話し合って解決したり、関係を築いていけそうだと思ったことです。結果的に、話し合いができることは、結婚生活でかなり重要だなと感じています。
――あるあると共感できるものだけではなく、漫画から婚活の大変さも時折感じます。婚活って、やっぱり大変ですか?
【U-ユウ-さん】そうですね、大変です。会社の面接でもそうですが、初対面の人とコミュニケーションをとったり、お互いに相手をジャッジするのって本当に疲れるんですよね。私の場合、太っていて外見に自信がなく、モテるタイプではなかったので上手くいかないことも多くて。自分を否定されているように感じて、そういうことが続くのは精神的につらかったです。
――1番つらかったのはどんなことでしょう?
【U-ユウ-さん】婚活で出会ってつき合った彼が浮気しているのを感じて、問いつめたら音信不通になってしまったんです。相手に本当はどうだったのか聞くこともできなくて、自分の気持ちをどこにもぶつけられなくて苦しかったことがありました。そこから、次に向かって気持ちを立て直すのは大変でしたね。
【U-ユウ-さん】婚活サイトで出会った“クド男”さんですかね。私はプロフィールに太っていると書いていたのですが、クド男さんからメッセージが来て、盛り上がったので電話することになったんです。そうしたら、太っていることに対して電話で小1時間クドクド言われて。漫画では書いてなかったのですが、私が泣くまで、責めるような話が終わらなかったんです。
――衝撃ですね…。その後は、どうなったのでしょうか?
【U-ユウ-さん】結局会わずに破談したのですが、結婚したあとLINEの自己紹介文に結婚したことを書いたらいきなりLINE電話がかかってきたんです。私は相手の電話番号を消していたのですが、相手は残していたのかもしれません。破談した内容と、結婚後にいきなり電話がかかってきて2度怖かったので、印象に残っています。
――インスタ上で「uの婚活質問箱」というハッシュタグも設置されていますね。ツイッターやブログには質問も多く寄せられるのでしょうか。
【U-ユウ-さん】今は育児中で募集を中止させていただいているのですが、たくさんいただきますね。私もそうだったのですが、婚活って複数の異性と同時進行で連絡をとって会ったり、結婚相談所の独特なルールとか、普通の恋愛と違うところがあって…。皆さん、周りに婚活をしている人がいなかったり、内容がリアルで濃いほど相談できないのかなと思います。
――回答後の反響やコメントもありますか?
【U-ユウ-さん】質問者さんから「参考になりました」と言っていただいたり、後日「交際しました!」「入籍しました!」と報告していただけるのは、すごくうれしいですね。婚活自体に興味がない方から、「こういう悩みがあるんだね」と知っていただくこともあって、反響の大きさに私自身ビックリしています。
【U-ユウ-さん】漫画の中でも描かせていただいてるのですが、婚活中の恋愛で友達とケンカになってしまったことがあって。私が友達に逐一話したり、巻き込みすぎて心配させてしまったなと反省して、友達に話さない代わりに婚活ブログを始めました。
――なるほど。婚活が原因でケンカになることもあるんですね。
【U-ユウ-さん】友達と一緒に婚活していた時期もあったのですが、基本的には私は1人でやっていました。友達と一緒に婚活するのは心強かったですし、いろいろ話せて楽しかったですが、結局は自分と婚活相手、1対1になるので、必要かと言われると必ずしも要るものではないと私は思います。
――人によって違う?
【U-ユウ-さん】そうですね。婚活中同士の人間関係はそれぞれだとは思いますが、仲間でもありライバルでもあったりするので、参考にしたり励まし合えたりすることもあると思います。
婚活事情の変化と極意 傷つくこともあったけど“宝物”に出会えた
【U-ユウ-さん】私が婚活していたのは2008年〜2013年で、最初は私もまだガラケーで、ちょうどスマホが普及し始めたくらいでした。年月が経つにつれてどんどん婚活が一般化してきて、いろいろな婚活サービスがでてきたと感じます。
――サービスも多様化しましたよね。
【U-ユウ-さん】趣味や職業に特化して出会えたり、街コン・婚活ツアー・婚活アプリなど新しいサービスも続々出てきていますよね。相席居酒屋やマッチングアプリも普及して、会社の同僚の中でも利用している人が増えていて、一部の人だけがするものではなくなったと感じますね。私が婚活していた時、こんなサービスがあったらやってみたかったなと思うことも多いです(笑)。
――今でも投稿し続けているインスタ漫画ですが、婚活中のフォロワーが更新を楽しみにしていると思います。漫画からどんなことを伝えたいですか?
【U-ユウ-さん】私は婚活で不利とされる、太っている状態で婚活していたんですが、振られたり、ビックリしたり、傷ついたりすることがいろいろありました。でも、「こんな私でも結婚できたよ!」ということを伝えたくて、描いています。
【U-ユウ-さん】私は婚活中に「婚活って宝探しみたいだな」って思っていました。「自分に合う人=宝」をたくさんの人の中から探していて。人それぞれ宝だと思うものは違う。難しいのは相手の宝のほうも人間なので見つけるだけではダメなところ。相手にも感情があって、その人自身の宝を探しているので、お互いに宝だと思わないと交際や結婚には至らないという点ですね。
――今後の夢がありましたら、教えてください。
【U-ユウ-さん】今は0歳の息子の育児中のため、婚活漫画の週1回更新を目標にしているのですが、落ち着いてきたら更新頻度を増やしていきたいなと思っています。これから山場の展開に入っていく予定なので、楽しみにしていただけたらうれしいですね。あとは、婚活質問の回答もまたやりたいですし、時間ができたら妊活や不妊治療、育児漫画も描けたらと思っています。
PROFILE/U-ユウ-@婚活漫画「太めオタク アラサー女の婚活」
SNS上で実体験の婚活漫画を描いたり、婚活質問に回答している。猫や育児関連の投稿も増えている。
■ブログ「太めオタクアラサー女の婚活でしたっ」
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