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コロナ鬱への対処法 自分を抱きしめ声に出して労う“セルフラブ”

コロナ鬱への対処法

コロナ鬱への対処法

「コロナ鬱」という言葉が生まれたように、今回のコロナ禍において精神的ダメージを受けている人が多数いる。特に子育て世帯においては、自分だけでなく子どものメンタルケアも重要な問題だ。心理カウンセラー・パピヨン麻衣さんに「コロナ鬱」への対処法やメンタルヘルスを保つ考え方のヒントを教えてもらった。

「“足るを知る”こと」「情報を取捨選択できる力」でメンタルヘルスを保つ

パピヨン麻衣さん

パピヨン麻衣さん

パピヨン麻衣さん

パピヨン麻衣さん

 オンラインでもカウンセリングを行っているパピヨンさん。最近寄せられる相談で特に目立つのが仕事環境の変化や、ステイホームによる人との距離による悩みだ。

「在宅勤務でやる気が出ない、仕事がやりにくいという声をよく聞きます。プライベートなところでは日頃家にいない夫が家にいてイライラするなど、家族が近くなって今まで見えなかったことが見えてきたというお悩みが多いですね。お子さんのいるご家庭では、学校行事に参加するべきかどうか、周囲の意見の相違に悩んでいるという相談もあります」

 そういった悩みに対して、パピヨンさんは3つの対処法を提案している。1つ目は禅宗の言葉で「足るを知る」ということ。今あるものでいかに自分を豊かにできるかという考え方だ。

「例えば、在宅勤務でやる気が出ないという方は平常時も満員電車で通勤が嫌だなぁなどと言っていませんでしたか? どの状況であっても不満が出る傾向ではないでしょうか。一度、欲に惑わされていないか振り返ってみましょう。今あるなかで自分の求めていた幸せが実は満たされていることに気づけるはずです。この状況の中でできる楽しみを自分の力で見つけていきましょう」

 そして2つ目は状況を俯瞰し、広い目で見ること。周囲に流されず、自分にとって本当に必要な情報を取捨選択できているだろうか。

「世間の評判や流行を判断材料にしてしまっていませんか? 自分自身で判断し、倫理的・道徳的にどうなのか、自分の家族にとって正しい選択かということを冷静に考え取捨選択していくことが大切です」

 3つ目は人間が本来もっている「集団欲」を満たすこと。ステイホームで寂しいという気持ちも集団欲から来ている。

「今は電話やオンラインなど触れ合わずとも集団欲を満たすことができます。『ひとりでステイホームしなきゃ』と思わず、かたちにとらわれず誰かと繋がったりすることもメンタルヘルスを保つうえで重要です」

もしかしてコロナ鬱? 原因・症状・対処法は?

 メディアでは「コロナ鬱」という言葉も話題だ。パピヨンさんによると世界的にも鬱や不安障害の症状を訴える患者さんが急増しているという。

「情報に飲まれてしまい過度な心配をしてしまう、外出制限によって人とのつながりが遮断されて自分は孤独だと思い込んでしまう、ということが主な原因です」

 症状としては一般的な鬱との違いは特にないが、コロナ禍ならではの注意すべき点もある。

「人と会う機会が減ったことで周りの人に気づかれにくく、異変を感じても医療機関にかかる機会を持ちにくい状況です。連絡を取ろうとしなければ本当にひとりなので、症状を悪化させやすいという傾向があります」

 今までできていた日常生活が億劫になったり、食欲不振や不眠になったり…そんな兆候が現れたらどうすればよいだろうか。

「家族や友達が近くにいなければ電話やオンラインで連絡するのも良いと思います。きっと異変に気づいて助け舟を出してくれるはずです。そしてコロナ鬱にならないよう、日頃から自分を積極的にケアしてあげましょう。私がおすすめしているのは『セルフラブ』をしてあげること。お風呂でからだを洗うときなどに、自分のからだに触れながら『頑張ったね』『大丈夫だよ』など自分自身に優しい言葉をかけて労ってあげる。自分自身と向き合える場所で、からだに触れながら声に出して言うことが大切です」

子どもたちには現状を伝えることが大切。家族の中でルールを話し合おう

 大人でも大きな不安やストレスを感じているこの環境下で、子どもとはどのように向き合えばよいだろうか。

「子どもたちには今何が起こっているのかきちんと状況を説明し、家族のなかで話し合ってルールを決めていきましょう。もし家のルールと外のルールで違いがあればきちんと筋を通して説明し、矛盾が生じないようにすることも大切です。また、学校でも制限があったり自由に友達と遊べないということもあり、集団欲が満たされにくい状況です。オンラインでの学びや交流の場なども多く提供されていますので、活用していくのもおすすめです」

 最後に、パピヨンさんは現在の状況を、ある意味チャンスと捉えることも可能だと語ってくれた。

「例えば在宅勤務中なら、残業時間やお付合いなどの評価ではなく、成果がダイレクトに評価されやすくなっています。またオンラインの環境も整ってきているので、会議以外で会社の先輩や同僚との交流を深めるのも良いと思います。日本では小さなコミュニティで話がぐるぐるしがちですが、もっと広い目をもって海外のニュースなどに目を向けてみるべきです。自分で必要な情報を取りにいって冷静な目で判断する。まわりに流されて自分を見失わないようにしましょう」

【動画】心理カウンセラーが教える、ネガティブな感情になってしまう時の対処法とは?

【取材協力】
株式会社リアレーション
http://realation.jp/
エキスパートキャスティング
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