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「小顔加工を使用していた時期も…」100キロ超“自称・デブ界の橋本環奈”えみっくすが「職業、デブ」を掲げるワケ

2022/06/24

 自称“デブ業界の橋本環奈”のキャッチフレーズでライブ配信やSNSなどで活動し、講談社主催の『ミスiD2022』ではアイドル賞にも輝いたえみっくすさん。先日、テレビ朝日系バラエティ番組『ノブナカなんなん?〜アノ人なんなん?人生のぞき見ドキュメント〜』に出演し、「顔面が圧倒的に可愛い」「自虐しないから一瞬で好きになった」と話題になった。昨今はルッキズムの批判で、メディアでも容姿にまつわるワードを避ける傾向にある。そうした風潮と逆行するように、彼女が「職業、デブ」を掲げて笑顔で活躍している理由について語った。

“デブ=不健康”ではない、なるべく健康なところをアピールしていきたい

──体重100キロ以上のデブをレンタルできるサービス『デブカリ』では人気ナンバーワンですが、どのようなオファーが多いのでしょうか?

えみっくす 私がガーリーなお洋服にこだわっていることもあって、一緒にお買い物に行ってコーディネートしてほしいという女の子が多いですね。それから一緒に食事に行きたいというオファーは男女問わず多いです。そんなに大食いではないのですが、おいしそうに食べる姿を見ているのが、楽しいと言われます。

──現在の身長と体重は?

えみっくす 身長155センチで、体重は102〜105キロくらい。増減はありますが、5キロは誤差の範疇です(笑)。一時期2ケタになりそうになったときは、「『デブカリ』をクビになるんじゃないのか?」とハラハラしたのですが(デブカリは体重100キロ以上が登録条件)、そうなったらネタとして面白いかなと思っています。

──太った方に対しては必ずといっていいほど健康を心配する声が起きますが、どう受け止めていますか?

えみっくす 『デブカリ』のメンバーは活発な人が多いですし、私もお散歩が趣味です。普段は、野菜や和食中心の自炊派で、健康診断の数値も悪くないです。“デブ”という言葉にネガティブな意味合いがあるのは、不健康というイメージがあるから。だからこそ、私はなるべく健康なところをアピールしていきたいです。たまにSNSにわざとらしく血圧の数値を載せたりもしています(笑)。

ライブ配信を始めた当初は小顔加工を使用し、太っていることを隠して活動していた

──「痩せたら絶対に可愛いのに」という声も多いですが、どう受け止めていますか?

えみっくす 痩せてなくても「私は可愛い」と少なくとも自分では思っています(笑)。「ぽっちゃり枠でしょ」「デブ専にウケてるんでしょ」と言われることもありますが、『ミスiD』では体型とは関係ないオーディションですし、そのなかでアイドル賞をいただけたことは、大きな自信に繋がりました。

──現在34歳。これまでの人生で「痩せたい」と悩んだことはありましたか?

えみっくす 高校生までは65キロくらいと少しぽっちゃりした程度だったんです。ただ、ローカルアイドルやメイド喫茶で働くようになって、やっぱり痩せていることを大前提として求められる世界じゃないですか。ネットでも体型のことで叩かれたりして、落ち込むことは多かったですね。

──ダイエットを試みたことは?

えみっくす 何度もあります。大学卒業後はシステムエンジニアとして就職したのですが、毎日のように終電まで働く日々。会社帰りにラーメンを食べるのが、唯一の楽しみになっていて、やはり体重は増えますよね。そのたびにファスティングなど無理なダイエットをしてリバウンドを繰り返し、29歳で退職する頃には88キロくらいになっていました。そこから本格的にライブ配信活動を始めました。
──当初から「職業、デブ」を掲げていたのですか?

えみっくす いえ、今のライブ配信技術は、「小顔加工」などの機能があって優秀なんです。それを100%にして、カメラも思いきり上のアングルから撮って、太っていることを隠して活動していました。ところがあるときに、バグで小顔効果ができなくなってしまったんですね。それでも思い切って配信をしたら、思いのほかファンの方が、「え、わざわざ加工する必要なくない?」「こっちのほうがいいじゃん」と反応してくれました。

──その反応を聞いて、眼から鱗が?

えみっくす そうですね。外見だけでなく中身を応援してくれていたんだという嬉しさがありました。その後は、デブならではのトークも展開するようになりました。コメント欄で「デブ」と書かれても、「それが売りなんです!」と返せるまでになりました。「デブ業界の橋本環奈」というキャッチフレーズもフォロワーさんがつけてくれました。

「デブ」という言葉のネガティブな意味合いをなくしたい

──バラエティ番組などでも「デブ」や「ブス」といった容姿イジりが批判を浴びることが増えています。こうした風潮にどんな思いがありますか?

えみっくす 私は「職業、デブ」を掲げていますが、その容姿を職業として売りにしている方が何かを奪われてしまっているんじゃないかと思うこともあります。ただ大事なのはあくまで「職業」ということ。容姿を生業にしていない人に対して、からかいやイジりの言葉として「デブ」とか「ブス」と言うのは違うんじゃないかなと思います。

──ルッキズムへの批判についてはどう思いますか?

えみっくす 私も含めて見た目の評価を「職業」にしている人もいるので、全面的に否定できないかなと思います。でもやっぱり大事なのは「職業」という視点であること。私だってプライベートのときに知らない人から「デブ」といって絡まれたら嫌な思いをします。
──「デブ」であることを受け入れているえみっくすさんでも、やはり嫌ですか。

えみっくす いきなり「デブ」と絡んできた人に、プラスの感情があるはずはないですから。私は、『デブカリ』の「デブという言葉をポジティブに」という企業理念にとても賛同していて、私もそのお手伝いをしたいなと思って登録しました。今はまだ「デブ」という言葉にネガティブな意味合いがあるのは間違いないし、だからメディアなどでも使うのをためらったり、慎重になってしまうと思います。

──なるほど、「デブ」という言葉に蓋をすることが、偏見を助長している側面もあると…。

えみっくす そこにネガティブな意味合いを込めなければいいと思います。それを繰り返すことで、やがてただの「状態」を表す言葉になっていけばいいなと考えています。「デブ」と言われて嫌な思いをしていた人が、どんどん減っていくように、私ももっと活動の場を広げていきたいです。

(文/児玉澄子)

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  • 橋本環奈に似てると話題のえみっくすさん(@emix_momokaより)
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