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「過酷なダイエットで拒食症に…」100キロ超の自称“おデブアイドル”大橋ミチ子、65キロ増加でも表紙モデルになれたワケ

2022-08-06 eltha

重量級アイドルユニット・びっくえんじぇるの大橋ミチ子

重量級アイドルユニット・びっくえんじぇるの大橋ミチ子

 重量級アイドルユニット・びっくえんじぇるのメンバーであり、ぽっちゃり女子向けファッション誌『la farfa』の表紙を飾るほどの人気を得ている大橋ミチ子。いまより約65キロ痩せていたが、オーディションに受からなかったという彼女にSNSでは、「痩せてないと可愛いともキレイともいわれない世界で頑張っているのはすごい」「太っていても明るく自分らしく生きる姿に励まされる」との声が寄せられている。「どんな体型でも、可愛くなれるし、やりたいこともできる」と言う彼女に、転機になった出来事について聞いた。

女優を目指し過酷なダイエットで拒食症に…太っていく自分を受け入れられずにいた

――痩せていた頃の姿がバラエティ番組『有吉反省会』(日本テレビ)で紹介された際には、「北川景子に似ている」とも言われていました。その当時、周囲の反応はいかがでしたか?

大橋ミチ子 痩せている頃は、周囲から「かわいいね」「美人だね」と言われていました(笑)。

――54キロから最高118キロに増量し、現在は109キロとのことですが、いつ頃から太ったのでしょうか?

大橋ミチ子 もともとは、身長167センチ体重60キロくらいで、女優を目指して養成所に通っていました。そこで担当の先生に、「あと5キロ痩せなさい」と言われ、54キロまで体重を落としました。その当時は、食べることが怖くて、水とヨーグルトだけの生活を約半年間続け、痩せることができました。でもいま考えると、拒食症だったのだと思います。
――半年間、水とヨーグルトだけの生活は辛くなかったのでしょうか?

大橋ミチ子 辛かったです。ある日、コンビニの前を通ると揚げ物の匂いがしました。気がづいたら肉まんを買っていて、泣きながら食べていました。そのことがきっかけとなり、養成所を辞めました。そこから半年間で25キロ太りました。

――段々と体重が増加していくなか、どのように感じていましたか?

大橋ミチ子 当時は、太っている自分を受け入れられずにいました。人と一緒にご飯を食べに行くことが嫌で、できるだけ人との付き合いを避けていました。久しぶりに友達と会った時には、特に何も言われなかったのですが、会った瞬間に太ったことに触れてはいけないような空気を感じました。それに「健康には気をつけてね」とよく言われるようになりました。

――太った方に対しては必ずといっていいほど健康を心配する声が起きますが、どう受け止めていますか?

大橋ミチ子 太っていても、痩せていても、病気になることはあると思います。私自身、健康には気を使っているので、年に4回ほど、血液検査などを含めた健康診断を行います。最後に血液検査を行った際は、どこも数値に異常はなく、健康だと言われました。これからも健康には気を付けていきたいと思っています。

転機はぽっちゃり女子のファッション誌、モデル活動を通して太っている自分を愛せるようになった

――養成所を辞めた後、ぽっちゃり系アイドルグループ・pottyaのメンバーとして活動。グループ解散後は、重量級アイドルユニット・びっくえんじぇるとして再デビューし、『la farfa』のモデルとしても活躍しています。モデルやアイドルとしての道をどのようにして掴んでいったのでしょうか?

大橋ミチ子 痩せていた頃は、100本以上のオーディションを受けていました。でも全く受かりませんでした。養成所を辞めてどんどん体重が増えていく自分自身に対して、コンプレックスを持っていました。芸能活動を諦めようと思っていた時に、たまたま本屋で『la farfa』というぽっちゃり女子のためのファッション誌を見つけました。最後の挑戦として『la farfa』モデルのオーディションを受け、合格することができました。

――いつ頃からポジティブに受け止められるようになったのでしょうか?

大橋ミチ子 初めて『la farfa』を見た時に、私よりも太っている女性が、笑顔でオシャレを楽しんでいたり、堂々と水着を着ていました。その姿を見てから私自身も、体型に悩まず生きていきたいと思うようになりました。それに体型とは関係なく、自分自身を本当に愛してくれる人も周りに増えていきました。
――『la farfa』が転機になったとのことですが、どのようにして自分自身を好きになっていったのでしょうか?

大橋ミチ子 太っているから「これは着れない」「似合わない」ではなく、着たいと思った服は着てみたり、いろいろなメイクに挑戦してみたり、いまある自分自身の可能性を探ってみました。そうしたことで新しい自分を知ることができ、自信にも繋がりました。そしてモデルとして活動していくなかで、少しずつ太っている自分自身のことを愛せるようになっていきました。

――現在はプラスサイズモデルとして表紙を飾るなど、多岐にわたって活躍しています。夢が叶ったいま、どのように感じていますか?

大橋ミチ子 たくさんの方に応援していただき、少しずつではありますが、ありがたいことにいろいろな夢を叶えられました。本当に感謝しかありません。ですが、いまだデブに対して否定的な世の中であることには変わりはありません。デブというワードがポジティブになるまで、私はこの活動を続けていきたいと思っています。

デブというワードがポジティブに…明るくポップに“おデブアイドル”を名言

――心無い発言する人もいるかと思います。苦労したことはありますか?

大橋ミチ子 傷ついたり、苦労したことはたくさんあります。だからこそ、太っている私が、活動することに意味があると思っています。少しでも太っている人に対して、世の中の悪いイメージを無くしていきたいです。

──ルッキズムへの批判についてはどう思いますか?

大橋ミチ子 外見が全てだと思っていることは、人それぞれなので特に否定はしません。でも人間の本当の魅力は、外見以上に、内面から出るものだと私は思っています。

――バラエティ番組などでも「デブ」や「ブス」といった容姿イジりが批判を浴びることが増えています。こうした風潮にどんな思いがありますか?

大橋ミチ子 観ている方の捉え方次第ではあると思います。たとえ愛のあるいじりであっても、いつか世の中のデブいじりがなくなるくらい、デブというワードが悪いイメージではなくなるように変えていきたい。そのために、明るく、ポップに自分から“おデブアイドル”と言って活動しています。
――プラスサイズモデルやリアルサイズモデルなど、さまざまな体型の方が活躍されています。どのように感じていますか?

大橋ミチ子 体型に関係なく活躍できることは、とても素晴らしいことだと思います。世の中には、いろいろな体型の方がいるので、自分に近い体型の方を見つけて、参考になるきっかけになれればと思っています。私のYouTuberでは、「どんな体型でもおしゃれはできるし、可愛くなれるし、やりたいこともできる」ということを伝えています。私も体型に悩んでいた時期がありました。でも悩んだことにより、自分自身と向き合うきっかけになったので、悩んむことがすべて悪いとは思っていません。ただ、悩んでいた当時の自分にいま言えることは、「世界は広いんだよ」ということです。

――活動するなかで、何が原動力となったのでしょうか?

大橋ミチ子 自分自身が死ぬときに、後悔がなく死ぬために、いまを生きています。死ぬときに、自分の体型を言い訳にして生きていくよりも、自分の体型を愛して生きた方が幸せだと思っています。体型やコンプレックスで無理だと決めつけず、やりたいことを諦めないで、やりたいことをやって、人生を楽しんで生きていこうということを、私自身を通して伝えていきたいです。
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