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自閉症息子の子育てで鬱に…6才兄のパニック、4才妹の癇癪続きで外に飛び出してしまったママ「責任感と罪悪感の苦闘」

2022-11-02 eltha

 自閉症の6才(当時)息子さんのパニック、健常児の4才娘さんの癇癪が連日続き、つい外に飛び出してしまったというお母さん。夫の助けもあって事態が収束し、お子さんが謝る様子がSNS上で公開されると、約470万再生の反響があり、共感と励ましの声が数多く寄せられた。息子さんが3才の頃には育児うつを患い、一時は「気が狂いそうだった」というお母さんが、育児の“責任感”と“罪悪感”の苦闘を語った。

親ならばどんなことも耐えるべき? 動画投稿で伝えたかったメッセージとは

――「癇癪、パニックが連日続き…外へ逃亡したママ」という投稿に大きな反響がありましたが、どのような思いで投稿されましたか。

育児は専業主婦であれば24時間労働で、子どもといる時間が多い方はどんなお子さんであったとしても、親は現実的に大変です。「親になったなら仕方ないでしょ?」と言う方も当然いらっしゃると思いますが、「この瞬間しんどい!」と思っても、ずっと向き合っていかないといけない場面があります。

また、育児が大変で夫に助けを求めても、中には「家にいて楽できているくせに」「甘えるな」「俺は外で仕事しているんだから子どもを見るのはお前の仕事だろ!」など言われる方もいらっしゃいます。自分も育児をやってみてわかりましたが、日々子どもと関わっていたら助けを求める人は沢山いて、キツいことを知ってもらいたいと思い、投稿しました。

あとは、特に癇癪やパニックは向き合うのに、接する親として精神的にも体力的にもキツさを感じる場面でもあります。どんなに逃げ出したくなっても、やはり一瞬でも離れると罪悪感に襲われてしまいます。私もこの時、そうでした。同じような思いをされているご両親に向けて、逃げ出したくなる時はよくあるものなのだよと、少しでも心が楽になってもらいたいという思いがありました。
――投稿には「パパの神対応」とも綴られていましたね。

子ども達は、私が本当に駐車場の車に立てこもってしまったのでびっくりしたのか、主人が状況を収めてくれてから、私が自宅に入った時は息子も娘も私に謝って来てくれました。そして、主人は私を責めることは一切せず、ひたすら大変だと感じていることに寄り添ってくれました。

私は母としての責任感と家を飛び出した罪悪感が入り混じり、食卓の椅子に座って、お葬式モードのような「無」に近いような状況でした。もう気持ちを上げることも無理だしどうしよう…。けど、主人が仕事に行けば子ども達のお世話は私だけなのでなんとかしないと…また心療内科に行って薬もらう…?そんなことを考えながら、もともと食事の日常動画を撮る予定で食卓に準備していたカメラをとりあえず回してみることにしました。もしかしたらそうすることで、撮っているからみたいな意識になって、お葬式モードから出られるのではないかと、いや、出ないとダメだ!みたいな感じでした。
――その動画は約470万再生の反響がありましたが、それに対してどのような思いでしたか。

私が一旦離れたことに対して「逃げていい」「一旦離れていいんだよ」と子育て経験のある方からの受け止めて下さる言葉は、同じようにしんどい思いをされているお母さん達も救われるんじゃないかと思いました。他人に寄り添える素敵な人間の懐の温かさに触れられるようなコメントだなぁと、温かさで溢れたことが印象に残りました。
――育児において“こうした方が良い”と思っていても、なかなか日々その通りに実践することは難しいこともあるかと思いますが、お子さんの癇癪やパニックに対して、どのように向き合っていきたいとお考えですか。

理想は、怒らず対応したいと思っています。自閉症を持つ息子に対しては、パニックなどを起こした時に物を壊しそうになる時があります。他人に被害が行くことは絶対にやらせたくないので、今後そうならないように正解か不正解かはわかりませんが、いま出来る最善策を試して向き合っていきたいと思っています。これはどの親御さんもそうなんだと思いますが、一番は感情的にならないように努めていきたいです。

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