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「あの頃の息子たちに会いたい」苦難を乗り越え、成長したわが子へ…シングルマザーの感謝と後悔

2023-03-27 eltha

ケンカばかりでも、食べてるときだけは平和…「この頃の息子たちに会いたい」思いも

ケンカばかりでも、食べてるときだけは平和…「この頃の息子たちに会いたい」思いも

 子どもが春休みになり、家にいる時間が増える時期。特に思春期の男子がいると、ある意味大変になる。大きな図体で一日中ゴロゴロしていたり、不愛想な態度を取られたり、逆ギレされることもあるかもしれない。思春期男子の行動は、異性である母親にとって「理解不能」との声も。十数年前は常にそばにいてくれた、天使のような存在のわが子にもう一度会いたくなる。そんな親御さんも多いのではないか。

離婚後は祖父母の家で過ごす、環境が一変した幼少期

 専門学生の19歳、中学3年生の2人の息子をシングルマザーとして育ててきたひよっこさん(@hiyocco_hiyoco)は、3人暮らしの日常をエッセイ漫画にして発信している。離婚してから最初の1年、引っ越しや調停をしながらフルタイムの仕事と育児を両立していた時期は「今思えばとても大変だったし、息子たちにはかなり頑張ってもらっていた」と振り返る。同時に、よく育ってくれた現在の息子たちに接しているからこそ、「あの頃の子どもたちに会いたい」気持ちが溢れるという。

ーー当時のお子さんたちが仕事している母・ひよっこさんの背中を見て、頑張ってくれていたなと思うのは、どんな時でしたか?

「離婚によって環境がガラッと変わってしまった中で、順応してくれたことです。2人とも、住み慣れた家や学校や友達と離れて、新しい土地で再スタートを一緒に頑張ってくれました。今までは学校から帰ると、母である私が出迎えていましたが、離婚後は祖父母の家で過ごし、私の帰りを待っていてくれました。そんな子どもたちがいたからこそ、私も頑張れたのだと思います」

ーーフルタイムでの復職、時間がないなかでの家事や育児との両立。当時は「必死だった」と漫画で振り返っていますが、もっとも大変だと感じたことは何でしたか?

「完全にキャパオーバーで、両立なんてとんでもない。周りの助けがなければ何もできていなかったと思います。

 大変だったのは、ブランクがある中で保育士の仕事に復帰して、いきなり幼児クラスの担任を任されてしまったことです。自分の子どもに手が回らないくらいに常に仕事が忙しく、また、年齢によって体力が落ちていたのでほぼ全ての伝染病をもらいました…」

ーー「あの頃の息子たちに会いたい」とも描かれていましたが、どのような時に小さい頃の息子さんたちを思い出し、当時に戻れればいいのに〜といった感情がよみがえりますか?

「反抗期や、素っ気なくなった息子たちと過ごす中で、単純に可愛い姿が見たいと思う時!(笑) そして、あの頃は私自身が自分のことに精一杯で、子どもにきちんと向き合ってあげられなかったという思いから、見落としてしまった数々の瞬間に立ち会って、子どもたちと感情の共有がしたいと思う時です」

「お母さんは自分たちを絶対に見捨てない」”安心感”が子どもの基盤に

 今では立派に成長した息子さんたち。ひよっこさんが楽しみにとっておいたお菓子の中身だけを抜き取られていたり、フルーツの缶詰をスプーンでワイルドに開けたものが放置されていたり、「毎日がサバイバル」だという。「洗濯物を脱ぎっぱなしにしない!」「自分で起きて!」「ペットボトルは洗い物をして!」とひよっこさんが声を荒げることも…。

ーー息子さんたちも年頃で、なかなか素直になれないのかなと想像します。そのなかでも、息子さんたちから感じる思いやりや、いい子に育ってくれたなと感じるのはどのようなときですか?

「ワガママな息子たちですが、上から目線ではないし、基本的に2人とも穏やかです。私はけっこうマイペースでドジなところがあるのですが、息子たちに関わることで私が失敗しても怒るようなことはないし、お互いの性格や性質を分かり合えているという感覚はあります。サッパリした息子たちで助かってます!」

ーー思春期の息子さんたちとどのように関わったらいいか、悩まれる親御さん方も多い印象です。ひよっこさんは、息子さんたちの多感な時期を乗り切るために何が一番重要だと考えますか?

「まだまだ子育ての途中なので、正直私も教えて欲しいところではありますが…。自分の思春期を思い出して、踏み込まれたくない領域には踏み込まない。子どもたちにはなるべく自分で選ばせて、つまずいたり困った時には全力で対応する。ということを心がけてはいました。思春期の男子って本当に理解不能だし、うちの子は手がかかりましたが(現在進行形)、そんな中でも『お母さんは自分たちのことを絶対に見捨てない』という安心感が彼らの軸や基盤になっているのではないかと思います」

ーー今後、日常のエッセイ漫画を描かれるうえで、どのようなことを読者に伝え、発信していきたいですか?

「うちはひとり親家庭で、いわゆる『一般家庭』とは少し違います。そんな中での、息子たちとの生活やパートナーとの関わり、私たちの今を記録しておきたくて始めたエッセイ漫画です。思いつくままに、面白いと感じたことや感動したこと、過去の体験などを発信していけたら良いなと思います」

Instagram:@hiyocco_hiyoco
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