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「子どもが熱を出して…」仕事を休む罪悪感、打ち消してくれた同期の言葉とは?

2022-12-31 eltha

育休が明けた職場復帰後、たびたび熱を出していた息子さん

育休が明けた職場復帰後、たびたび熱を出していた息子さん

 育休明けの勤務で「子育てしながらの仕事って、こんなにも多方面からストレスがかかるものなんだ」と実感したまゆんさん(@mayun4311)。シングルマザーとして息子を育て、看護師の勤務をこなす。子の体調不良のたびに、肩身の狭い思いをしていた当時の経験を漫画で発信している。ある日の同期との集まりで「ぶっちゃけ仕事を休むのがストレス」と打ち明けたところ、思いもよらぬ答えが返ってきたという。

「ウジウジすんな」理解ある同期女性の言葉に感謝

 育休復帰後、まゆんさんの息子さんは度々熱を出していた。その度に「すみません、子どもが熱を出して休みください」と謝り仕事を休んでいたが、「他のスタッフに迷惑かけたかな」「マイナス1の人員でまわすのは、忙しかっただろうな」などと考えるように。仕事を休むことに慣れず、周囲が優しく接してくれることにも罪悪感があった。

「看護師としてスキルアップするために、もっと身を入れて働きたいという気持ちはあるのに、子どもの体調不良で働けない状況。自分のかわりにシフトを入れ替えられたスタッフや、しわ寄せが来たスタッフへの申し訳なさ。看護師としても母としても中途半端な状況だと当時は思ってました」

 その悩みを同期の集まりで打ち明けたところ、ある女性が「ふーん、大変だね。そんなことで悩んで」と一言。まゆんさんが仕事を休むことに対して、上司に嫌な顔をされているわけでもなく、同僚に嫌味を言われたわけでもない。「そんならいいやん、ウジウジすんな」というのが、彼女の主張だった。

 その同期の女性には子どもがおらず、同僚がピンチのときにシフトをかわる側の立場から話をしてくれたという。「子どもの病気で欠員が出たら、始めは『うわー忙しくなるぞ』と思うけど、それだけ。あとはなんとも思わない。欠員のスタッフのことを思い出す余裕すらない。ただ別日に他のスタッフが休んで、自分のことを棚にあげて文句を言っていたら、どついたろかって思っちゃう」。

 まゆんさんは、この同期女性のように、子育てへの理解がある人の意見に救われてきたという。

「子育ての理解がある人の意見には、すごく救われてきました。『そんなの休んで当たり前じゃない』と快く受け取ってくれる人も多いです。友人の言葉からは元気を貰えましたし、その後も休むことが多かった私は、休むことへの罪悪感がずいぶんと減っていました」

”お詫びの品”を持ってくる人も「子育てがしにくい社会だとつくづく思う」

 別の同期からは「復帰後は出産前と同じようには働けないとは思ってたけど、予想以上に両立が難しかった」という声も。同じように子の体調不良で休む旨を師長に電話をすると、要件を言い切る前に電話を切られてしまったという。自分にとって何が一番大切なのかを考え、職場を変える決断をせざるを得ない人もいる。

「育休明けのスタッフが、子どもの病気で数日休むと、お詫びの品としてお菓子を持って来たりするのを目にしました。やはり迷惑をかけたと強く思ってるのだと思いました。ただでさえ育児や看病でストレスがあるのに、職場にまでも気を使って…子育てがしにくい社会だなぁ…とつくづく思いました」

 子どもの体調不良で気を使わなければならない職場の空気ーー。それぞれの立場からモヤモヤが感じとれる。特に急性期の病院では、子育て世代の医療従事者数がガクンと落ち込むという。

「なぜ少子化なのか、なぜ働きづらいのか、なぜ急性期の病院は子育て世代からガタンと人口が減るのか。今回の漫画を描いて、思うところはたくさんありました。働く人のモヤモヤの回収…。今の日本社会から考えていかねばならないところがあると思います」

『自閉スペクトラム症の太郎とやさしい世界』

考え方次第で、この世界は変わる。自分にも人にも優しくなれる

看護師でありシングルマザーの「まゆん」さんと、自閉スペクトラム症で特別支援級に在籍する息子の「太郎くん」を包み込むやさしい世界の物語。
太郎くんと暮らす日常は、まゆんさんにとって「そんな考え方があったんだ」と驚きの連続。それを否定するか、受け入れるか。考え方次第で、この世界は変わる。自分にも人にも優しくなれる生き方のヒントがここに。
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