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離れて暮らす息子に、”手料理の仕送り便”届ける母「弱った時に寄り添えれば」

2023-05-01 eltha

仕送りとしてお菓子やカップ麺などの他に、レンジで温めて食べられるメニューも送っている

仕送りとしてお菓子やカップ麺などの他に、レンジで温めて食べられるメニューも送っている

 煮込みハンバーグ、トマトチキンの煮込み、キーマカレー。実家ではおなじみだった味を、離れて一人暮らしする大学生の息子さんに届ける”母の仕送り”がSNSで反響を集めた。温めたら食べられる手料理に「自炊してても、お母さんの味には勝てない」「私も仕送りが来たら毎回泣きながら食べてた」とコメントが集まった。投稿したみきまるさん(@mikimaru0515)は「心が弱っているとき、離れているとき、”仕送り”というかたちで、少しでも寄り添うことで明日の活力になれば」と話す。 

「2〜3日買い出しに行けなくても、食料が家にあるように」日持ちするものを送る

手作りメニューは冷凍し、その他の冷凍食品などと一緒に段ボールに詰めて送る

手作りメニューは冷凍し、その他の冷凍食品などと一緒に段ボールに詰めて送る

ーー大学生の息子さんの仕送り品、温めたら食べられる手料理や食品など、どのようなラインアップを用意していますか?

「大学入学当初はあれもこれも送っていましたが、一人暮らしにも慣れたようで、ある程度自炊もしているようなので、最近は量はそんなに多くなくなりました。レンチンしたらすぐ食べられる手作りメニューを冷凍したもの、市販の冷凍ピザ、パスタ、カップ麺、即席スープ、日持ちするパン、お米、お菓子など。あとはスーパーで見つけた珍しい雑貨やお菓子、息子にとったらありがた迷惑な物を1つしのばせたり(笑)、主に食料品を送ることが多いです」

ーー仕送りをするにあたって息子さんとどのような会話があったのか、きっかけについてお聞かせください。

「息子本人も簡単な物は作れましたが、結局面倒くさくなって毎日コンビニ通いが目に浮かんだので、『経済的にも体的にもそれはあまり良くないから』と言うのがきっかけです。コロナ禍ということもあり、常に常備ストックしておく用の雑貨類などを送りましたが、結局日常で使ってしまっているようですね…。とにかくいつ何があっても2〜3日買い出しに行けなくても、食料が家にあるようにと話をした記憶があります。なので母の仕送り便は日持ちする物が多いです」

ーー手料理の品を入れることを大切にされている理由をお聞かせください。

「全く知らない土地で初めての一人暮らし、慣れない大学生活、やらなければいけないことが山ほどある中で息子本人がやれるかなぁと入学当初心配していました。180度変わる生活の中で、食事だけでも家に居る時とあまり変わらず離れていても実家に居る時の味を食べることが出来たら1人でもホッとした食事時間が送れるかなという理由です」
@mikimaru0515 (仕送り)息子が泣いて喜ぶ煮込みハンバーグ#みきまる #弁当 #40代お母さん #大学生 ? オリジナル楽曲 - mikimaru z40代お母さん

何歳になっても子どものことは頭の片隅に「明日への活力に繋がってくれたら」

ーー息子さんには、どんな料理が評判よいですか?

「仕送り便の場合は、丸ごと冷凍弁当や、”お母さんキット”として調味料、食材が1つになり焼いたら食べられる物など作ってみましたが、やはり最初から味を付けて冷凍し、レンチンするだけの物がとても喜ばれます」

ーー煮込みハンバーグをはじめ、息子さんから仕送り品の感想をもらうことは?

「ハンバーグは『良い意味でお店感なく実家のハンバーグって感じで安心する』、トマトチキン煮込みは『子どもの頃から食べている”お袋の味”』、キーマカレーは『そのまま食べても良いけど、自分で目玉焼きを乗せたり、チーズを乗せたりとアレンジがきいて飽きない』と言われます。

 実家に帰った時は、唐揚げ、トマトチキンカレー、煮込みハンバーグを作ります。『お店だと味が濃いめだけど、家の唐揚げはそのまま何個も食べられる』、
『ご飯何杯でもいけちゃう』と言われると、息子が帰ってきたときは逆に張り切ってたくさん作ってしまいます(笑)」

ーー息子さんがみきまるさんの手料理を食べる機会は、実家にいた頃と比べるとどの程度減っていますか?手料理を食べる機会が減っていることを、みきまるさんはどのように感じていますか?

「仕送り便に手作り冷凍おかずを入れる以外、帰省してきた時に手料理を食べますが帰省と言っても長くて数週間程度です。家にいた頃はなるべく作るようにしていたので、以前と比べるとほとんど手料理は食べていないかもしれません。私としては息子が別に暮らし始めた当初は中々慣れずに大量に作ってしまったりもしましたが、今となってはかなりご飯作りが楽チンになりました(笑)」

ーー一人で暮らす息子さんのことが心配になるときもあると思います。みきまるさんが丹精込めて作る仕送り品が、息子さんにとってどのような存在になると良い、と感じますか?

「甘いと言われれば、仰るとおりですし、色々なご家庭の考え方、生活スタイルがある中で、やはり母親は何歳になっても少なからず子どものことが頭の片隅にあり心配でなりません。

 逆にもう、心配される側に変わっているほど子ども自身も成長しているのかもしれません。しかしながら大人だろうが人間誰しも辛いこと、しんどいことが、生きている限り沢山あります。元気な時に『母の味』『お母さん便』なんて気にしてくれなくても私は全然いいんです。心が弱っている時、そんな時に離れていても仕送り便という形で少しでも寄り添うことができ、明日への活力に繋がってくれたらいいなと感じております」
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