見た目が正反対の親子、お互いの個性を認め合う発信に共感「お互いにイキイキしていられるのが素敵なこと」

　「お母さんファンキーなのに、娘さんめっちゃ真面目そう」。コメント欄にそんな声が並ぶほど、見た目のテイストの異なる”親子アカウント”がSNSで反響を集めた。投稿には、母のHimeさん（38歳）、娘のAiriさん（18歳）が作り出す”2人だけの世界”が広がっていて、周囲に惑わされず自然体の姿で料理や旅やファッションを自由に楽しんでいる。その発信には「TPOをわきまえたら？」と心無い声もあったというが、母のHimeさんは「ママだからといって、こうでなくちゃいけないなんて絶対にない」と自分を貫くことの大切さを語る。

ーー「親子TikTok」として、日常を発信をされています。発信のきっかけは？

Hime私の突然の思い付きで、ありのままの私達親子を発信してみようと思いました。TikTok を親子ですることで2人の楽しみや思い出が更に増えるね、と2人で話し合ってTikTok を始めました。

ーー最初に投稿された卒業式の動画では、母・Himeさんが白色のスーツで登場。娘・Airiさんとの雰囲気の違いについても驚きの声があがっていました。親子でテイストや雰囲気が似てくることはよくあるとは思いますが、お二人はそれぞれの個性を貫いているように見えます。投稿の反響については、いかがですか？

Hime卒業式の動画で、私と娘の雰囲気が違うと言われることについて、皆さまのご意見ですし、正直私たちは何も思いませんでした。見た目のイメージでそう思われることは、良い意味でも悪い意味でも仕方がないと思います。

　似合うもの、好きなものも違っていて当たり前だと思いますし、無理矢理どちらかに合わせる必要もないと思います。娘の個性が私は大好きですし尊敬していて、同じように娘も私の個性が大好きといつも言ってくれます。お互いに我慢するのではなく、イキイキしていられるのが私たちは素敵なことだと思います。

ーー娘さんの個性を育むなかで、Himeさんが親として意識していたことはありますか？

Hime特別に意識はしていませんが、とにかく私たち親子は毎日たくさん会話をします。会話をする中で『今はこういうことやモノは苦手で、これは好きなんだ！』などと気が付きます。色々な人やモノや環境に触れることも大事だと私は思います。お金をかけることだけではなく、一緒に色々と経験していく上で視野が広がり、結果良い個性が生まれる気がします。

ーー親子でお揃いの洋服を着たり、一緒にトレーニングしたり、お花見、旅行に出かけたり、思い出となるような投稿をされていますね。

Hime娘はプラスサイズなので、なかなか日本にはサイズがありませんが、いつも海外のお洋服サイトを2人で楽しく色々見て一緒に選んでいます。体型等で悩む方も多いかと思いますが、娘は今の自分の体型が好きですし、プラスサイズでも十分可愛いお洋服を着て楽しんでいます。そんな彼女の自信に溢れたハッピーな個性が私は大好きです。

ーー娘さんに高校最後のお弁当を作っている動画も。完食した娘さんからは「ママの愛情たっぷりのお弁当は、とても美味しかったし、幸せだったよ」とメッセージが届いたそうですね。どのように感じましたか？

Hime高校最後のお弁当は、今までに作ったことはないけれど、娘が絶対驚いて喜んでくれるお弁当を考え、ワクワクしながら作りました。張り切り過ぎてかなり時間がかかったと思いますが、喜んでくれる娘を思って楽しくお弁当作りができたと思います。娘は感想を毎回メッセージや言葉で伝えてくれるのですが、いつも細かい所まで良く見て感じてくれて本当に嬉しいです」

ーー思春期の年頃で、照れも出てくる。素直に感謝が伝えられるお子さんはなかなかいないようにも思います。真っすぐに思いを伝えてくれる娘さんをどのように見ていますか？

Hime私も同じく素直な娘だと思っています。私たちはいつもの生活の中で素直に感謝の言葉を毎日の些細なことも、お互いに伝え合っています。照れ臭いと思うことが全く無いです。感謝は日常生活の様々なところにあると思います。感謝してほしいのではなく、何事にも感謝して伝え合うことが大事だと思いますし、私もいつも娘に感謝を伝えています。

　娘は目上の方と接する機会もとても多いのですが、持ち前の雰囲気と優しさ、言葉遣いもとても成長したと思います。誰とでも仲良くできて、気の使える自慢の優しい娘です。

ーー投稿では、Himeさんがお弁当をつくるときの“爪の長さ”だったり、入学式や卒業式に娘さんの服装よりも派手な格好で登場したことに対して、賛否両論のコメントも書かれていました。そういう声が届いたとき、どのように感じたのでしょうか？　

Hime皆さま、様々な意見があると思いますが特に気にしていません。私は娘が喜んでくれることが1番ですので、否定的な意見に関しましては、こんな考えでこんな風に思う方もいらっしゃるんだ。と思うくらいです。

　ネイルに関しては衛生的に綺麗にしていますし、プロのような難しい料理は確かに無理かもしれませんが、私が作れるレベルの料理を作るのであれば全く問題ないのでこのままロングネイルでお料理を続けます。入学式や卒業式の服装に関しても、娘の希望を聞いて希望通りの格好が出来て私も良かったと思っております。
娘の大切な式典に娘が選んでくれた格好で参加できた事をとても嬉しかったです。

ーー娘さんと何か話したエピソードがあれば、お聞かせください。

Himeコメントに関しまして、娘と色々話しました。私たちは傷つかなかったけれど、確かに中には嫌な気持ちになるコメントもありました。私たちが思ったのは、SNS をされている方の中には酷いコメントや、心無い悲しいコメントを入れられてしまい、それを見て傷ついてしまう人も多いんじゃないかなということです。自分たちがTikTok をする事でよりリアルに知り、改めて言葉の大切さや重みを感じました。

ーーママという役割の固定概念からか、「ママなんだから○○でいなくちゃ」というような考え方に、左右されてしまう方もいると思います。Himeさんは、「こうでなくちゃいけない」というような決まりきった考え方について、どのようにお考えでしょうか？「自分を貫く」ことの大切さをどのように感じていますか？

Himeママだって1人の人間です。こうでなくちゃいけないなんて絶対にないと思います。ママが色々我慢してストレスが溜まってイライラしていると絶対家庭にも影響が出ると思います。子どもだったら誰でもママが毎日笑顔でハッピーでいて欲しいと思うはずです。おしゃれしたい人、1人の時間が欲しい人、良いじゃないですか！！　逆に何がいけないのかが私にはわかりません。ママ業ってとても大変ですもの。　私自身、自分を貫くことの大切さは、自分の心地よいことを積み重ねることではないかなと感じています。

TikTok：https://www.tiktok.com/@hime_and_airi