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レトルトカレーと白米のみ、息子へ“究極のお弁当”を渡す母「弁当はこうあるべき、という概念を手放した」

2023-07-11 eltha

衝撃のレトルトカレー弁当

衝撃のレトルトカレー弁当

 レトルトカレーと白米のみ。「丸2年弁当作ってきて息子のベスト弁当はこちら」というコメントとともに、この衝撃的なお弁当の写真を投稿したニャンボスさん(@nyanboss)。投稿には、「レトルトを開けないの、目からウロコ」「ご飯もジャーに入れれば、どちらも温かいまま食べられるのか」「作るほうも、食べるほうもベスト!」と称賛のコメントが並ぶ。最初は普通のお弁当を作っていたが、息子さんからのクレームを受け、家族でも話し合った結果、レトルトの活用に辿り着いたという。ただの手抜き弁当ではなく、そこには弁当づくりに対する考えや思い、そして家族への愛情がしっかりと込められていた。

息子からのクレームに対応した結果… “レトルトカレー弁当”が生まれたきっかけ

――“レトルトカレー弁当”の投稿には多くの反響が寄せられていますが、どのように感じていますか?

ニャンボス手抜きだともっと批判されるのかと思いましたが、概ね好意的なコメントで安心しました。まさかここまでバズるとは思っていなかったので、みなさんも弁当づくりに苦労しているんだなと実感しました。

――お弁当を作り続けるなかで、カレー・麻婆豆腐などのレトルトを活用するスタイルに行きついた経緯は?

ニャンボス息子の中学入学と同時に弁当づくりが始まりましたが、弁当に慣れていなかったので、いわゆる普通の弁当を必死に作っていました。そのうち、品数が多い(早く遊びたいのに食べるのが面倒)とか、弁当が冷たいとか、肉の油が固まっていて気持ち悪いとか、いろいろとクレームが出てきました。それらを聞いたことが、男子弁当(早い、美味い、温かい)を考えるきっかけになました。

――メニューはどのように決めているのですか?

ニャンボスまず息子にヒアリングをし、夫も作ることができるもので我が家の弁当定番メニューを作り、それを1週間ローテで回すことにしました。子どものNGは、冷凍食品の食感、しなしなの揚げ物、卵料理、固まった肉脂、幕内弁当、冷たいご飯。親のNGは、朝は慌ただしいので時間がかかる弁当、味が安定しないので朝から味付けをする弁当でした。

――家族で話し合ってメニューを考えたのですね。

ニャンボスNGなどを考慮して決定したメニューが、焼肉弁当(焼肉のタレ)、冷凍アジフライ弁当(カリッとするように通気性の良いサンドイッチのケースに)、チキンソテー弁当(味付けは塩こしょうのみ)、カレー弁当、サンドイッチ弁当(夫の趣味)、冷凍チャーハン弁当(味の素ザ・チャーハン)の6種類。すべて保温ジャーなので、冷ます時間がかかりません。なかでも、息子はカレー弁当がお気に入りになので、今では週3日カレーです。

「とにかく家族が健康でいることが軸」 そのために大変な弁当づくりを効率化している

――カレー弁当(レトルト弁当)を最初に渡したとき、息子さんの反応はどういった感じでしたか?

ニャンボス最初は家で作ったカレーをスープジャーに入れて持って行ったのですが、カレーは常温だとウェルシュ菌が大繁殖すると聞いてちょっと怖くなりました。カレーはスープよりも水分が少ないので高温を保持することが難しく、いろいろと考えた結果、たどり着いたのがレトルトカレーでした。

――息子さんは驚いていましたか?

ニャンボス息子は「ちょっと恥ずかしい」と最初は言っていましたが、学校でかなりウケたようで、帰ってきたら「毎日レトルトがいい」と喜んでいました。翌年の学校説明会ではレトルトカレー弁当がスライドで取り上げられ、先生が「こんな弁当を持ってきている子もいるので気楽に考えてください」と言っていたそうです(笑)。

――レトルトシリーズで息子さんが好きなメニューは?

ニャンボス普段はレトルトはほとんど食べないため、さまざまな種類を取り寄せて息子と試食し、美味しさで無印のカレーに落ち着きました。無印のポークカレーがメインで、たまに無印のチキンカレー、ハウスやエスビーの新製品が出ると試すこともあります。無印の麻婆豆腐も好きですね。

――一般的には、手作り弁当のほうがより愛情がこもっていると認識されがちです。しかし、美味しく食べてほしいという思いが強ければ、手作りだけが愛情表現ではないとも感じますが、ニャンボスさんはどう考えていますか?

ニャンボス前提として、どれが正解ということはないですし、それで無駄な対立をする必要もないと思います。ただ、夫が幼少期を海外で過ごし、弁当が毎日ピーナッツバターwithジェリーサンドとりんご丸ごと1個だったと聞いて、「そんなものでもいいのか。あまり気負わずにやろう」という気持ちになりました。また、タスクとして考えたときにユーザビリティ、コスト、時短で最適解を導きたいというのもありました。愛情に関しては、負担が軽くなれば朝の対話時間が増えるなど、ほかでフォローできると思っていました。

――息子さんは、お弁当を作る大変さをどう理解していると思いますか?

ニャンボスたぶん男の子全般だと思いますが、親の大変さなどは眼中にないですね(笑)。ただ、帰宅して弁当箱を出さなければ、朝自分で洗うなどのルールはあるので、大変さも多少は実感しているとは思います。

――お弁当づくりは、多くの親御さんが苦労しているものだと感じます。ニャンボスさんは、どうすれば日々のお弁当づくりを面倒に感じなくなると考えますか?

ニャンボス私は息子が出かける40分前、息子は30分前に起きます。成長期ということもあり、1分でも多く寝かせてやりたいので朝は慌ただしいです。私も仕事をしているので、体調を壊さないように睡眠時間を削らないように、週に2日は夫が弁当を作り、負担を分けています。とにかく持続して家族が健康でいることが軸なので、そのために効率化した結果がレトルト弁当でした。「弁当はこうあるべき」という概念を手放せば、いろんな可能性があります。これは割と汎用性のある考え方ではないかと思います。
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