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【猫ビフォーアフター】「本当は甘えたかった」ひとりぼっちの野良猫、ついに激甘生活を手に入れる

2023-11-09 eltha

ひとりぼっちで生きてきた岩ちゃん(写真:ねこけんブログより)

ひとりぼっちで生きてきた岩ちゃん(写真:ねこけんブログより)

 NPO法人『ねこけん』も協力している保護団体により、愛媛で行われているTNR活動。捕獲し、不妊去勢手術を行い、元の場所にリリース…という活動で、これにより時間はかかるが「外で暮らす猫を減らす」ことができる。とはいえ、さまざまな理由でそのまま保護になるケースも多々あるそう。今回は、「ひとりぼっち」だった猫・岩ちゃん(がんちゃん)について、代表理事・溝上奈緒子氏に聞いた。

猫と馴染めなかった岩ちゃん、「人間が好き」なのに人には追い回され

保護当時はとっても汚かった…(写真:ねこけんブログより)

保護当時はとっても汚かった…(写真:ねこけんブログより)

 愛媛の保護団体『愛・キャット(・はハート)』の代表が、一度リリースした後も、気になって仕方がなかったという猫・岩ちゃん。岩ちゃんは外で暮らしていたものの、あちこちで追い出され、人間には叩かれて転々としていた。安住の地がないまま、うろうろ逃げ回りながら生活をしていた岩ちゃんは、いつもぽつんとひとりぼっち。溝上代表が言うには、「おそらく猫が嫌いなのだろう」とのことだ。

 「普通、野良猫は他の猫を嫌いにはならないんです。そうじゃないと、外では生きていけないから。なので岩ちゃんは、きっと元飼い猫だったのでしょう。猫が嫌いで、人間が好きなんです」

 人間が好きとはいえ、その人間から見たら野良猫であることに変わりはない。

 「人懐っこいがゆえに、人間に近寄っていってしまうんだと思います。ただ、岩ちゃんはかなり汚かったので(笑)、棒で叩かれたり追い回されたり。そんな風に、人間には追われ、猫とも仲良くできなかったので、岩ちゃんはずっとひとりぼっちで寂しく暮らしていたようです」

 耳の先は裂け、歯は抜けてほとんどない。そのせいか、よだれも出てしまっていた岩ちゃん。猫は本来きれい好きで、自分で体を舐めて毛づくろいをする。でも岩ちゃんは歯や口腔内が悪かったため、それもできなかったようだ。

 そんな汚く、ひとりぼっちの岩ちゃんを見過ごせなかったのが、『愛・キャット』の代表だ。本当は去勢手術後に元の場所にリリースする予定だったが、どうしても岩ちゃんが気になった。保護場所は満室ではあるものの、やはり岩ちゃんを外に放つことはどうしてもできなかったそうだ。

汚かった猫はスッキリきれいに、存分に甘えられる生活を手に入れた

やっと甘えられた岩ちゃん(写真:ねこけんブログより)

やっと甘えられた岩ちゃん(写真:ねこけんブログより)

これから思う存分幸せに!(写真:ねこけんブログより)

これから思う存分幸せに!(写真:ねこけんブログより)

 『ねこけん』からの後押しもあり、愛媛でついに保護されることになった岩ちゃん。

 「病院でシャンプーしてもらうと、とってもきれいになりました。こうなると、岩ちゃんのかわいさが炸裂してきたんです」

 元野良猫とは思えないくらい、人間がとても好きな岩ちゃん。甘えっぷりはハンパなく、人の手に顔を摺り寄せ、気持ちよさそうに目をつぶる姿はとても健気だった。

 今まで、あちこちを逃げ回りながら、本当は甘えたかった岩ちゃん。たとえ人間に叩かれ追い払われてもそばに行ってしまうのは、こんな風に撫でてほしかったのだろう。

 ひとりぼっちの生活から、やっと思う存分人間に甘えられる場所を見つけた。今後は、もしかしたら新たな家族を見つけることもできるかもしれない。そうしたら、甘えっぷりはさらに加速していくだろう。寂しい時間が長かった分だけ、岩ちゃんにはぜひ幸せになってほしいものだ。


■NPO法人『ねこけん』

■『ねこけん』オフィシャルブログ

NPO法人『ねこけん』で保護された猫たち2023

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