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松本まりか、苦手だったブラジャーとの“再会”で価値観に変化 自分を大切にすることで芽生えた新たな夢

2023-12-04 eltha

 ワコールのアンバサダーとして活動中の俳優・松本まりかさん。就任するまでの15年間、ブラジャーから遠ざかっていたという彼女にとってその“再会”は劇的なものだったと語ります。中学2年生でデビューして今年39歳。同期たちの活躍を時に羨みながらも自分自身を見つめ地道にキャリアを重ね、30歳を過ぎて俳優として揺るぎないポジションをつかんだ彼女に、次なる成長を見据えた人生観を語っていただきました。

初めてのブラジャーは中1「女の人って大変だなって」窮屈に感じるように

本人Instagramより

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──松本さんが初めてブラジャーを付けたときの思い出を教えてください。 

松本まりか中1のときでした。恥ずかしさもあり、大人になったようなワクワク感もあり。ただそれも慣れた中3くらいから、ちょっと窮屈だなって思うようになってました。お洗濯も面倒だし、お値段も高いし、女の人って大変だなって。ずっとそう感じながら安いブラジャーをつけていたんですけど、20歳を過ぎた頃にブラトップに出会って、そこから15年くらいブラジャーとは遠ざかっていました。

──ワコールのミューズ(アンバサダー)の依頼があったときはどう思いましたか?

松本まりかまず企画書にとても心を打たれたんです。「女性を応援することでよりよい社会を作りたい」といった内容が、私自身も「そうありたい」とずっと考えていたことだったので。ただうれしさの反面、「ブラジャー愛用者ではない私でいいんですか?」という戸惑いも正直にお伝えしました。

──そこからミューズを受けるまでの心境にはどんな変化があったのでしょうか?

松本まりか試着させていただいて、その着け心地にこれまでの価値観が覆されたんです。ずっと苦しいものと思い込んでいたブラジャーが、こんなに体を優しく包み込んでくれるものだったんだ、って。たった1枚のブラジャーがまったく新しい世界に連れていってくれた──。この年齢になって遅まきながらですけど、それくらいミラクルな体験でしたね。

ブラジャーによって気づかされた“生きる姿勢”

──ブラジャー愛用者になってから、ご自身の中でどのような変化がありましたか?

松本まりか私の尊敬する方が「人の見てないところでカッコつける」ことをポリシーとされているんです。特に公表はされてないけれど熱心に寄付活動をされていたり、そうした行動が表の輝きにも現れている方なんですね。ブラジャーを付けるようになって「ああ、こういうことだったんだ」と実感したところがありました。たかが下着、誰にも見られません。そこをお座なりにするか、丁寧にするか。それが生きる姿勢にも現れるんだと、ブラジャーに教えてもらったような気がします。

──心の最も身近なところに付けるブラジャーだからこそ、実感できたことなのかも?

松本まりかそうですね。自分を大切にすることが、ひいては他者も大切にできることにつながる。そうありたいと思って生きてきたんです。ただ、振り返ってみるとブラジャーをつけていなかった頃って、あまり自分の身体を丁寧に扱っていなかったことに気付きました。朝起きてサッとお洋服を着て、これでいいやって。

──日常の忙しさについ……というのはありますよね。

松本まりか今日のブラジャーを選んで丁寧にカップに胸を収める。些細なことですが、日常のそんな時間が1日の行動やモチベーションを良いものにしてくれることを実感するようになりました。気合の鉢巻じゃないですけど(笑)、今はその日の仕事に最もふさわしいブラジャーを選ぶようになりましたね。たとえ心が裸になっても、私はこれを身に付けているから大丈夫だという自信にも繋がっています。

デビュー同期たちの活躍への羨み 葛藤し悩んだなかで見つけた一つの真理

本人Instagramより

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──「自分を大切にすることが、ひいては他者も大切にすることに繋がる」。その境地に至ったプロセスを教えていただけますか?

松本まりか同世代の子たちがどんどん活躍していく中で、人のことが羨ましいなという感情が湧き上がってきた時期があったんですね。彼女たちの仕事は本当に素晴らしくて、私が嫉妬するなんてお門違いだと理解しながらも、羨ましい気持ちと、その感情が大きくなって。大好きな友だちを嫌いになりたくない気持ちと葛藤し悩む、そんな10代後半でした。

──思春期に比較対象が周りにたくさんいる環境は過酷だと思います。

松本まりかその時に、負の感情って人の顔を変えてしまうんじゃないかと思ったんです。このまま嫉妬の感情に苛まれて意地悪な顔の大人になりたくないと。そのためには他人に感情の矛先を向けるのではなく、キツくても自分のダメさや未熟さを認め、改善していくことがとても大事だと気付いたんです。自分で自分を躾け、怠らず成長し続ければ、素敵な大人になれるんじゃないかと思いました。

“一人で生きていける”そう思えたからこそ、湧き上がってきた「お母さんになりたい」

──ご自身を律しながら成長してきた松本さん。そしてブラジャーによってまた新たな価値観を得たとのことですが、次に自分を成長させるのはどんな体験だとイメージしますか?

松本まりかおそらく初めて口にしますが、お母さんになることと、社会貢献です。
──これまで結婚願望はあったのでしょうか?

松本まりかそれがぜんぜんなかったんですよ。いくら好きな人といても誰かと一緒に人生を歩むことなんて想像もしていませんでした。何より男性に依存したくないという気持ちが強かったんですね。私にとっては自立することが最重要課題で、未熟な状態では結婚なんて、ましてや人を育てることなんてできないとずっと思っていました。だけど今、「お母さんになりたい」という感情が湧き上がってきて少し自分の思い描く自立した女性に近づけたかもと思っています。

──お仕事も生活も充実し、自立を感じていらっしゃるんですね。

松本まりか1人で生きていけるって思ったんです。パートナーがいなくても、自分で自分の人生に蹴りをつけられるって。そう思えたからこそ、ようやく誰かと一緒に生きていける自信を持ち得たように思います。仕事はこれからも大切。それと同時に家族を作ることだったり、困っている人を支援することだったり、そうした仕事とは別のライフワークを持つことが、自分自身を豊かに成長させてくれるように感じています。
(取材・文/児玉澄子)
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