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100円ショップの老眼鏡はあり? 中年の“老眼初心者”急増、気になる疑問を眼科医に聞いてみた

2023-12-16 eltha

 手元が見づらい、ピントが合わない…など「これって老眼?」と心配になった経験がありませんか。40代になると徐々に始まる目の老化。できることならなりたくない老眼。初期症状はどんなものか、予防策はあるのかなど、気になることを医療法人社団久視会いわみ眼科の岩見久司先生に聞いてみました。

老眼の初期症状って? 最近の傾向も解説

Q:「老眼」とはどんな状態ですか?

岩見久司先生眼の中にはピントを調節する水晶体というレンズが備わっています。この水晶体が加齢に伴い固くなるのがいわゆる「老眼」です。生活でどうにかなるものではなく、生きていれば皆さんがなってしまうものです。

Q:どんな症状から始まるのか教えてください。

岩見久司先生症状としては、ピントを手元に寄せることができなくなり、近くが見えないということや、ピントをもとに戻すのも遅れますので近くを見た後に遠くが見えない、という症状が出てきます。

 さらに、調節をしていない時のピントの状態には“個人差”が大きいです。もともと遠くにピントが合っている遠視の方は近くを見るためにより多くの力が必要になりますので、老眼を感じるのが早く、強く感じます。

 近くにピントが合っている方は、老眼が始まっていても眼鏡(またはコンタクト)を外すと手元は見えます。しかし、眼鏡をつけている時、特にそれらの度数が少し強く過ぎる場合には同様に眼鏡越しには手元が見えにくい、となってきます。

Q: 老眼を感じる患者さんは何歳くらいからが多いですか?

岩見久司先生老眼の自覚は、概ね40代、特に45歳頃から徐々に強くなってきます。先に申しましたように、眼を酷使したから老眼が進むというわけではあえいません。

 しかし、スマートフォンなどの普及により、昔より手元を見る作業が全年齢帯で増えていますので、中年の「老眼初心者」は戸惑いが多いと思います。

 先進国の老眼患者のうち、約1/3の人間が適切な老眼の矯正(老眼鏡など)を受けていないとされています。日本の状況で言うと、眼科の眼鏡処方を受けず、安価な眼鏡店で老眼鏡を購入している方も増えており、矯正不十分で眼科で眼鏡の再処方に至るケースも増えています。

自己判断で老眼鏡を購入して使用するのはあり? なし?

Q:眼科で行なう老眼の検査方法とはどういったものですか?

岩見久司先生視力検査をもとに、ピントの位置を確認します。また、手元の距離での視力も測定し、十分な視力が出るようなレンズの度数を測定します。

 老眼鏡をお持ちであれば、その視力も確認し、必要な視力が出るかどうか、眼鏡が合っているかどうかを確認します。視力が出ない場合は白内障や緑内障、その他の病気がないか確認していきます。

Q:老眼になってしまった場合の治療法や対処法を教えてください。自己判断で老眼鏡を使用することは問題ないのでしょうか。

岩見久司先生見え方に問題があれば、眼科を受診すると一通りの状況が分かります。しかし忙しい等で受診が難しい場合は、まず最初に100円ショップの老眼鏡で試してみるのもいいかもしれません。

 それで見え方が改善すればまず「老眼」と言っていいでしょう。しばらくそれを使ってみても問題が解決しない、ないし不十分な状態が続くのであれば、眼科を受診しましょう。眼鏡店は、見え方をきちんと合わせられる場合とそうでない場合がありますので、しっかりしたところを選んでください。

 それでも見え方が改善しないのであれば、なんらかの病気が隠れている可能性もありますので眼科を受診してみてください。
岩見久司先生

監修者 岩見久司先生

医療法人久視会 いわみ眼科理事長。眼科専門医。医学博士。2018年にいわみ眼科を開業。専門は加齢黄斑変性などの網膜疾患だが、前眼部から後眼部まで、眼科全般の診療を行う。小児の近視治療にも力を入れている。ライフワークは「眼科医療の底上げ」であり、啓蒙活動や後輩の教育にも力を入れている。

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