「収納できる前髪作れませんか?」前髪アリナシで悩む大人女子の悲痛な声…髪を切る前におさえるべきことは?【美容師解説】
2024-03-01 eltha
どんな雰囲気になりたいか、教えてもらうことで髪悩みを解決
「まず、普段のお洋服を見て似合うスタイルを提案したいと思うので、普段のファッションを見せていただきたいですね。それを見つつ、その方がどんな雰囲気になりたいのか。ここが美容師側が聞きたいポイントだと思います。例えば、今なりたいイメージは『オシャレなトレンド感のある雰囲気に変わりたい』とか『女性らしい雰囲気に変わりたい』とか『仕事中でもおしゃれに見せたい』とか、そういうポイントを教えていただけたらありがたいです」
ーーそのポイントが分かれば、さらに一歩進んだ提案ができる?
「オシャレなトレンド感を出したい」と言われたら、「前髪を少しワイドに切るとオシャレに見えて素敵ですよ」とか、前髪をウェーブに巻くとトレンド感が出るので「ちょっと奥行きを取って幅を広めにして、巻きやすい前髪にしませんか?」などの提案ができると思います」
ーー「女性らしい雰囲気にしていきたい」と言われたらどうしますか?
「こめかみ部分を伸ばしてあげることで女性らしさが一気に出るので、「こめかみ部分の前髪を少し伸ばしていきませんか?」とか、「今回は前髪の幅を狭めに切りましょうか」などとアドバイスします。
一方、お仕事では顔にかかるような髪型はきっとできないと思うので、分け目をつけやすく、分けやすい前髪にする。「前髪に隙間をちょっと作りましょうか」と話したり。どうなりたいかという部分を教えてもらえることで、具体的に解決していくことができます」
若作り感、合わない不安も「前髪を作ったほうがスタイリングの幅が本当に広がります」
「私は迷っている方には作ることをオススメしています。意外と前髪があったほうがヘアアレンジの幅が増えるんですよ。目のギリギリくらいの長さで切っておくと、巻いて長さを上に上げられたり、逆に長くすることもできますし、流したりもできます。前髪を厚めに作っていても、厚めの髪を分けて後ろの髪に入れ込み、真ん中部分だけを下ろせば、スッキリした前髪に見せることもできるんです。すごくいろいろなアレンジが楽しめると思います」
ーー前髪を作るのは、年齢を重ねた人ほど躊躇する印象があります。子どもっぽいパッツンになってしまったり、若作り感が出てしまったり。でもそうではないということですよね?
「そうですね。スタイリングの幅が本当に広がります。私も前髪をあまり伸ばすことはなくて、スタイリング剤をつければ分けることができますし、下ろしたいときは下ろせるので、意外とあったほうが便利なんですよね。だからみなさんには、『収納できる前髪がほしいと』とよく言われます(笑)」
「はい、それは対応します。ただ、私みたいに割と厚めに前髪を作ってもいいのか、そんなに幅は作りたくないのか。そういうところはカウンセリングでしっかりとお聞きして、前髪の幅は一応カウンセリングの時に決めるようにしていますね。眉尻まで作っていいのか、眉山まで作っていいのか、黒目の内側・外側までなのか。細かくお聞きするようにはしています」
ーー前髪を作ると幼く見えてしまう原因は何なのでしょう?
「ラインをしっかり残しすぎると幼く見えてしまいます。前髪を作ったとしても、表面に動きが出るようにカットしてもらう、ラインを少しぼかしてもらうだけでも幼く見えなくなるとは思います。前髪の真ん中に少し隙間を作ってあげたり、分け目を作ってあげる、眉山から眉尻までのこめかみにかかる前髪の部分を少し長めに残しておくなど、幼く見えない対策は様々あります」
どうすれば垢抜ける? 束感を作る「うぶ毛風前髪」のポイント
「前髪を引き出すときのポイントは、スタイリング剤をしっかりつけておくことです。それをしないと、バサバサになってしまいます。黒目と黒目の間くらいまでの場所の前髪を引き出すようなイメージで。黒目より外の髪を引き出すとバランスが悪いので、黒目の内側くらいまでを引き出して、それをバームをつけながら下ろすイメージでやってあげるといいと思います」
ーー「旬の外ハネストレート」は、全体にバームを通して最後にキュッとタイトに仕上げる髪型。毛量が多い人はどのように対処するべきでしょう?
「最初にブロッキングをして、髪全体にストレートアイロンをかける工程をしっかり行うことです。中のボリュームをまずしっかり根元から抑えておいてあげるのがコツです。それをやらないとボワッと広がった感じになって、毛先を巻いてもキュッと締まらないので内側からしっかりアイロンを通すのは大事です」
ーー熱を通していあげることが、クセを押さえることにもつながると。どんな髪でも調整次第なのですね。
「ヘアアレンジのトレンドも変わってきていて、ゆるふわなスタイリングから、スタイリッシュ・大人っぽい雰囲気のヘアスタイルを求める声も大きくなってきました。ストレートアイロンは前髪の微妙なニュアンスやカール感を微調整でき、髪にツヤを出すこともできるので、新生活でヘアスタイルの印象を変えたい人は持っておくのをオススメします!」
どうすれば垢抜ける? 束感を作る「うぶ毛風前髪」のポイント
「前髪を引き出すときのポイントは、スタイリング剤をしっかりつけておくことです。それをしないと、バサバサになってしまいます。黒目と黒目の間くらいまでの場所の前髪を引き出すようなイメージで。黒目より外の髪を引き出すとバランスが悪いので、黒目の内側くらいまでを引き出して、それをバームをつけながら下ろすイメージでやってあげるといいと思います」
ーー「旬の外ハネストレート」は、全体にバームを通して最後にキュッとタイトに仕上げる髪型。毛量が多い人はどのように対処するべきでしょう?
「最初にブロッキングをして、髪全体にストレートアイロンをかける工程をしっかり行うことです。中のボリュームをまずしっかり根元から抑えておいてあげるのがコツです。それをやらないとボワッと広がった感じになって、毛先を巻いてもキュッと締まらないので内側からしっかりアイロンを通すのは大事です」
ーー熱を通していあげることが、クセを押さえることにもつながると。どんな髪でも調整次第なのですね。
「ヘアアレンジのトレンドも変わってきていて、ゆるふわなスタイリングから、スタイリッシュ・大人っぽい雰囲気のヘアスタイルを求める声も大きくなってきました。ストレートアイロンは前髪の微妙なニュアンスやカール感を微調整でき、髪にツヤを出すこともできるので、新生活でヘアスタイルの印象を変えたい人は持っておくのをオススメします!」
PROFILE 土田瑠美
福岡だけにとどまらず、モデル・タレント・インフルエンサーなど、美容業界やファッション業界の著名人からも絶大な支持を得ているヘアメイクアップアーティスト。Instagramへのアレンジ投稿をきっかけに火がついたヘアアレンジブームのパイオニア。サロンワークやブライダルメイク、各種撮影のヘアメイクを行いながら、ヘアアレンジ本の出版やヘアアクセサリーのプロデュースまで幅広く活躍中。Instagram:@ru0711