マスクを身につけるのは、インフルエンザや風邪の予防、またはツラい花粉症の症状を軽減するためという、体を守りたいシチュエーションが一般的。最近は、ドラッグストアに行けば手ごろな価格の使い捨てマスクがいつでも手に入るし、コンビニでも年中店頭に並んでいます。そのためか、花粉症や風邪などの衛生目的ではなく、日常的にマスクをつけて外出するという人が増えているのです。
これは “伊達マスク”と呼ばれる新たなトレンドとして、多数のメディアに取り上げられたこともあり、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか? 男女問わず伊達マスクを使っている人はいますが、とくに女性にその傾向が多く見られるようです。今回、oriconMEが10〜20代の女性にアンケート調査を行ったところ、37.0%、実に3人に1人が伊達マスクの経験ありという結果に。
伊達マスク経験のある女子にその理由をたずねたところ、7割近くが「メイクをしなくてすむので楽チン」(69.4%)だからと回答。2位には、「すっぴんを他人に見られたくない」(64.0%)という答えが続きました。伊達マスクは、見られたくないすっぴん顔を覆い隠すために使われているんです。
たとえば近所のコンビニにちょっとお使いに行きたいとき、あれこれメイクするのはちょっと面倒だけど、そのままでは外に出られない! だからマスクをパッとつけてお出かけ…というのが、伊達マスク女子の実態。でも、できることならわずらわしいマスクなどつけずに、すっぴんのまま外出できればもっと楽チンなはず。それなのに、伊達マスクをつけずにいられないという衝動には、女子のピュアな乙女心が秘められているんです。
表情が見えずコミュニケーションが取りづらいなど、マイナスイメージを持たれてしまいがちなマスクですが、伊達マスクの場合は、ことさらマイナス印象を与えがち。調査によると、約4割の男性が衛生目的ではない伊達マスクのことを知っています。そして、その多くが「伊達マスク=ズボラ」と考えているのです。
伊達マスク女子の印象について、男性たちからは「手抜きで残念な感じがする」(20代男性)、「女性の美への追求を諦めた人」(30代男性)という厳しい意見が…。メイクするのが面倒という女子の心理がバッチリ見抜かれているんです。「伊達マスクをつけるくらいなら、すっぴんでいる女子のほうが好感が持てる」(20代男性)という声もあり、メイクをしていないことを隠そうとするよりは、潔く素顔でいたほうがよい印象を与えることもあるようです。
男性陣から「ズボラ」と思われてしまう可能性のある伊達マスク。それなら今後、メイクができないときは、ためらわずにすっぴんでお出かけ…というわけにはいかない深〜い事情が、伊達マスク女子にはあるのです。伊達マスクを着用している女子の約8割が、「すっぴんに自信ナシ」と回答。化粧をしない顔を他人に見せる勇気が持てないから、マスクで隠すしかないのです。ではなぜ、伊達マスク女子はすっぴんに自信が持てないのでしょうか?
ときにはメイクをしないで出かける伊達マスク女子ですが、スキンケアには余念がありません。朝のスキンケアに使うアイテムとして、84.7%が化粧水を、49.5%が乳液を、16.2%が美容液を使用。この数字は、伊達マスクの着用経験がない女子たちより圧倒的に高め。夜のスキンケアについても同じ傾向が見られるのです。
すなわち、伊達マスク女子たちは、きちんとスキンケアをして美肌を保つ意識が高いということ。それなのにすっぴんに自信が持てないのは、美容アイテムで肌を整える以外の、毎日のお手入れに問題があるからなのかもしれません。例えば、スキンケアと同様に肌コンディションを左右する“洗顔”はどうしているのでしょうか?
そこで伊達マスク女子のスキンケア行動をリサーチしてみると、洗顔方法に特徴がありました。朝は洗顔料を使わずに水のみで洗顔すると答えた人が52.3%と半数以上。この数字、伊達マスクの着用経験がない女子たちよりも多いのです。化粧水や乳液はしっかり使っているのにもかかわらず、すっぴんに自信が持てないのは、朝、洗顔料を使わずに洗顔するという習慣に一因がありそうです。
Rサイエンスクリニック広尾・院長(医学博士)
Rサイエンスクリニック広尾・院長で医学博士の日比野佐和子先生は「寝ている間に作られる変性皮脂(不飽和脂肪酸)、いわゆる“悪い脂”を朝の洗顔で洗い落とさずにその上から化粧してしまうと、さまざまな肌トラブルの原因になってしまいます」と警鐘を鳴らします。「変性皮脂をはじめとする皮脂類は水だけでは落ちないので、界面活性剤などが必要。ちゃんと洗顔料を使って洗い落とさないといけません」とキッパリ。やはり水だけの洗顔はお肌にNGなんですね。とはいえ界面活性剤は肌に与える影響も強いため、“正しい洗顔”をすることが大切なんだとか。
日比野先生は「摩擦は肌にとってとても悪いので、こすらないように注意して」とアドバイス。ポイントとして「洗顔をする前に人肌ぐらいのお湯で一度顔全体を浸します。こうすることで肌なじみがよくなり、汚れが吸着して落ちやすくなります。また、こするのではなく軽く泡のうえをなぞる感じで。最低5〜10秒、最高30秒くらい泡を顔にのせておくのが理想です」。こうすることでキメの整った美肌になれるそう。
朝の洗顔にはどんな洗顔料がピッタリなのか…。そこでeltha編集部が注目したのが『ビオレ スキンケア洗顔料』。花王の独自開発洗浄技術「SPT※(肌清浄化技術)」によって、しっかり汚れを落としながらも極力肌に負担をかけない優しい洗いあがりを実現。自分の肌状態や悩みに合わせて5タイプから選べるのも嬉しいところです。毎日の洗顔はお肌にとってとても大切。あなたの“朝洗顔”を見直してみては?
※Skin Purifying Technology