ひどい花粉症持ちである私は、この春、目のかゆみや鼻水、鼻づまりなどの鼻炎症状におおいに悩まされました。来年こそ、花粉に負けない体になりたい! ということで、マスクによる防護や薬の服用などの対症療法ではなく、免疫機能を高める方法や鼻の粘膜を強くする方法など、今からできる対策を調べてみました。
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■動物性脂肪を控えめにする花粉症は、花粉に対して人間の体が起こすアレルギー反応。現代では、昔と比べて花粉症を発症する人が増えていますが、原因のひとつではないかと言われているのが、食生活の欧米化です。
動物性脂肪をとりすぎることで、花粉に対するアレルギー反応が起こりやすくなると考えられているそう。極端に控える必要はありませんが、日頃から肉類や揚げ物をとりすぎないように気をつけると、症状の緩和が期待できるかもしれません。
一方で、サバ、イワシ、サンマなどの青魚に含まれる不飽和脂肪酸には、炎症反応を抑える作用があると言われています。毎日の献立に、肉より魚を中心にしたメニューを増やすとよさそうですね。
■バランスのよい食事、十分な睡眠で体調を整える生活リズムや食生活が乱れると、自律神経が乱れて免疫機能がうまく働かなくなり、花粉症の症状がひどくなることがあると言われています。また、ストレス、睡眠不足、お酒の飲みすぎ、喫煙は、鼻の粘膜の状態を悪化させる原因になるのだとか。
できる限りストレスを少なくし、規則正しい生活と栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
■ビタミン、鉄分を積極的にとるさまざまな栄養素をまんべんなくとることは花粉症対策の基本ですが、その上で、鼻の粘膜を強くする作用があると言われるビタミン類、鉄分を意識してとってみるといいかもしれません。
ビタミンの中でも特に重要なのは、ビタミンAとビタミンB2です。ビタミンAは緑黄色野菜に、ビタミンB2はレバーやうなぎ、納豆などに多く含まれています。鉄分は、レバー、魚、大豆などに豊富に含まれます。
ビタミン全般も鉄分も、現代女性の食生活では不足しやすいと言われています。食事から十分な量をとるのが難しい場合は、サプリメントで補うという方法も。ただし、妊娠中の女性がビタミンAを過剰にとると、赤ちゃんに悪影響が出る可能性があるので注意が必要です。
免疫機能や鼻粘膜の機能を高めることは、風邪やインフルエンザの予防にもつながりそうです。一般的に花粉症は、一度発症すると完治は難しいようですが、少しでも症状を抑えられれば、花粉シーズンのつらさや負担は軽減するはず。さっそく対策を始めてみませんか。