
■前回までのあらすじ
誰も知らない場所で彼と同棲を開始したが、仕事を辞め所属を失ったことで「誰からも必要とされてない」と絶望感が加速。いつしか何もできない引きこもりに…。
■自分は必要とされていると思えること













生活に猫が加わったことで、少しずつ動けるようになりました。
「猫のお世話をする」という自分の役割ができたからだと思います。
役割があるということは、
『自分はここにいていいんだ』
『自分は必要とされているんだ』
と思えて少し気が楽になっていきました。
当時はSNSが流行り始めたころ。
私の周りも多くの人が頻繁に更新をしていました。
おそらく私にとってSNSに投稿するということは「人に幸せだと思われたい」からだったのではないかと思います。
だから身体と心の調子が良いときは、「自分も投稿したい!」という気持ちになるのですが…。
SNSには自分よりもさらに幸せな投稿がたくさんあり、結局自分と比べてかえって落ち込んでしまう…ということもしばしばでした。
このころの私は気分に波がありました。
→次回に続く
※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。
(グラハム子)