今からちょうど一年くらい前。
世間で「検温」が定着してきた頃の出来事である。

体温計と言えば、脇の下にはさむタイプがわが家の定番だった。
しかし、不特定多数を対象とする検温の場合、
肌が直接触れることのない非接触タイプの体温計を使うのが定番になってきた今のご時世。

しかしその形は…



非接触タイプの体温計、何かに似てません?
そう!
銃!!!非接触タイプの体温計を銃だと思いこんだ息子は、即座に
「撃たれる!!」と思ったらしい。
銃を見て「撃たれる!」と思うなんて、どんな生活を送っとるのよ
って話ですが、息子きったんは特撮が大好きなもんで…。
彼にとって銃は日常に登場するものなのです。
しかし。
「撃たれる…!!」
と思って腰が引けつつも戦闘態勢に入る勇ましさよ(笑)
さすがヒーローに憧れているだけはある。
あっぱれ。

近づく銃を前に撃たれまい、と必死な息子を抱えデコを出し体温計に近づける…。
毎度なかなか大変だった。
とはいえ、そんな銃型(笑)の非接触タイプの体温計が定番化され早1年。
息子も、もう
「銃ではない、体温計である」
ということを理解し、素直にデコを出して検温されている。
そんな息子の姿を見る度
「撃たれる!」
と、震えていた時のことを思い出しマスクの下の口元がニヤッとなる。
早く「あの頃はどこへ行っても検温していたね」と、
今の日常を笑いながら思いだす日になってほしいな。
(ユキミ)