■前回のあらすじ
夫の隆行にとどめの一言を言われた浩子は怒りが爆発してしまい…。
仕事を終えて慌ただしい中で食事を作っていた私に「料理も適当。オレに拾ってもらえなかったら結婚できてなかった」と言う夫。ついに堪忍袋の尾が切れた私は…。
私たちは同じ系列会社で働いていたので、夫が昇進できなくなったことは風の噂で聞いていました。それもあって、夫は自暴自棄になっているのかと思い、見下すような発言にも多少は目をつぶっていたのですが、私は我慢の限界を超え、思いをぶつけてしまいました。
私自身、これまで自分の気持ちを押さえていたのも悪かったと反省したのと同時に、夫にも身をもって私がしてきたことを体験してほしいという気持ちがありました。そこで、育児や家事を当番制にすることに。
しばらくして、家のことも育児のことも何もしていないのに文句を言っていた夫は、週に2回は夕飯を作り、ゴミ出しや春奈のお迎えも行くようになりました。
夫の本音を聞いて、ハッとしました。夫の昇進がダメになり、私は彼の苛立ちを自分が受け止めることが良いことだと思っていました。
しかし、それは逆に彼をみじめな気持ちにさせていったのかもしれません。もちろん私に八つ当たりしていた夫は悪いけれど、私が自分の頑張りを認めてほしかったように、彼も自分の頑張りや良いところを認めてほしかったのだと思います。
それができていれば夫婦がぶつかることもなく、彼の自信を取り戻すことができたのではないか…。
これから先もまた、仕事や育児で壁にぶち当たることがあるでしょう。でも、そういうときこそお互いの良いところに目を向け、相手が大切な存在であることを確かめ合っていければと思います。
※この漫画は実話をべースにしたフィクションです
(ウーマンエキサイト編集部)