私は理子、都内化粧品メーカーで働く33歳です。夫の健斗はフリーランスで音響エンジニアをしています。
夫は学生時代からの友人で、映画や音楽が好きという共通の趣味もあり交際をスタート、10年を経てようやく結婚。
お互いに「男だから…女だから…」の役割にとらわれすぎず、相手の考えや付き合いを尊重し、対等に付き合える関係を築いてきました。
結婚から1年もしないうちに赤ちゃんを授かったときも、夫はとても喜んでくれました。
一方、私にはひとつ不安なことがありました。それは出産場所について。
私の実家は遠方で、両親が自営業を営んでいることもあり、里帰り出産にするか、このまま東京で産むか判断できずにいたのです。
夫の実家も遠方にあり、親戚もいない東京での出産に不安はあったのですが、「一緒に赤ちゃんを迎えよう」という言葉に背中を押してもらい、「彼がそばにいてくれるから大丈夫」と私は心を決めることができました。
それなのに、産休に入り、出産が近づいたころ…。
入院に向けて準備も大詰めな私と夫との間に生じた、かすかな温度差…。
夫の存在を頼もしく感じられた妊娠期間中は、自分たちを最高のパートナーだと思うことができました。けれど出産間近になり、不穏な空気が…。
そして、出産の日を境に、私たちのこれまでの関係ががらりと変わってしまうのです…。
次回に続く(全7話)毎日19時更新!
※この漫画は実話を元に編集しています
(ウーマンエキサイト編集部)