恋人同士になれば、誰もが一度は悩まされる感情、それが「嫉妬心」。「子供みたいでいやだ」「とにかく心配」「相手にウザがられそうで言えない」と、嫉妬心に対する想いは人それぞれだが、どうやら男性と女性では、嫉妬をする「ターゲット」が決定的に違うようだ。
それは先日、偶然男性に「彼女が他の男性と出かけていたらどうする? 」という質問をなげかけて発覚した。もちろん大多数の男性は、「嫌だ」と回答したが、「嫌だけど自分の彼女だから、そこは信じたい」「変にコソコソしていなければ…」等、彼女を信頼する答えが多く返ってきた。
しかし「では、彼女がどういうことをしたら嫉妬をするの? 」という質問に予想外の返事が返ってきた。それは彼女の「元彼」とのことだという。
「元彼とは勝負ができない。付き合っていた時期が違うから、自分の方が上なんだと確定できない。そこがもどかしい。」
「知る必要ないことだとは分かっているのに、知らないことも嫌で、自分から探りを入れてしまう。そして知って1人でショックを受ける。」
「彼女から何気ない会話の中で、元彼の思い出話が出てきた時、もう別れてるとはいえ、彼女の中にまだ生きてるんだと思うとむかつく。でも、その怒りをどこに向けたらいいかわからないから、さらにイライラする。」
「自分にも元カノはいるが、どうしても彼女の元彼は受け入れられない。」
このように男性が具体的に「嫉妬」を覚えるのは現在の彼女の男性関係ではなく、「彼女が過去に深い関係になっている男性」に対してだったのだ。現在は「彼女は自分のもの」という余裕があるから、そこまで強い嫉妬はしないと言う。
対して、女性の「嫉妬心」は真逆だ!
「過去はいいけど今は自分だけのもの! 他の女と出かけるなんて論外! 隠す、なんてさらに論外! 」
「自分と付き合っているのは今だから、自分だけを見てほしい。」
あえて女性は「今」にこだわる生き物なのかもしれない。
私も先日彼と3時間以上にわたり、お互いに対する「嫉妬心」について激論したものの、同じ内容を話しているのに、何かお互いにしっくりこなかった理由はこれだったんだ、と納得してしまった。
・彼は私の過去の男性関係に嫉妬
・私は彼の日常生活での女性関係に嫉妬
しかし、女性側からしてみたら、過去の相手に嫉妬だなんて、おかしな話だなと思ってしまう。いくら彼が私の「過去」に嫉妬をしようとも、過去は変えられないし、戻れるものではないのだから。
さあ、みなさんはどう思いますか?
(内藤 里奈)