■前回のあらすじ
家事を完璧にこなす義母は、理子にとって信じられない存在だった。なぜなら理子の実母は家事をせず、父も仕事ばかり。理子は、育ってきた環境の違う夫との結婚に不安もあったが、義両親はそんな理子のことも温かく迎えてくれて…。
<息子の嫁SideSTORY>私は、義実家に行くのは大好きでした。いつも優しく出迎えてくれるし、料理に洗濯に至れり尽くせり…。それは今までには経験したことがない、とても贅沢な時間でした。
もちろん私も、最初は「家事を手伝わなきゃ!」と思っていました。でも、お義母さんはいつも「ゆっくりしてて」と言うし、私よりも真人の方が手伝ったほうが義母も喜んでいるように見えて…。
そのうえ、義妹も一緒に帰省している時には、私のやることは何もなくなってしまいます。
それでも「何かできることはないかな」と初めは緊張していましたが、実母に甘えた経験がなかった私は、いつしかお義母さんに対して甘えが出てくるようになったのです。
朝から朝食が用意され、洗濯物はふっかふか。いつでも冷蔵庫にお酒が冷えているし、真人もお義父さんもお酒が好きで一緒に飲んでくれる。「こんな家だったらずっと住んでいたい…」、私はそう思っていました。
だから同居の話も、悠斗の体のことを考えてOKしたのだけれど…。真人が同居の話を切り出したときのお義母さんの顔は、これまで見たことがないものでした。
※この漫画は実話を元に編集しています
(ウーマンエキサイト編集部)