■前回のあらすじ
実は近所に赤ちゃんがいることを知って心配してくれていた野崎さん。「うるさい」と言ったのは息子の泣き声に対してではなく、赤ちゃんの泣き声をかき消す夫の声に対してでした。






強引に息子を連れ去った野崎さんの行動は、近所の助け合いの輪の中に巻き込んでくれようとしてのことだったのです。
その後、にぃくんが動くようになるとどうしても手狭な町家暮らしに不便や危険を感じ、お世話になったこの町からは引っ越すことになりましたが…、8年経った今でも思い出すのは人々の温かさです。
お読みいただき、ありがとうございました。
(星田つまみ)