※この物語は実話をベースにした創作ストーリーです。登場する人物はフィクションです。
■前回のあらすじ
返金予定日の前日、サトウさんから電話があり、「運用仲間に全資金を持ち逃げされた」と報告を受ける私。しかし、その声は全然切羽詰まっていなくて嘘だと思いつつも、「本当だったら?」と思う自分もいて…。
■これは多分、嘘だ…!■電話を切ってから怒りと失望が…!かなり混乱していた私は、「なんて言えばいいんだろう?」「なんて答えるのが正解?」とぐるぐる考えながら、結果従順に騙されたフリを続けてしまいました。
でも、やっぱり心の中で「もしかしたら全部本当で、この人も今大変なのかも…」という迷いもあって。
しかし、やっぱりどう考えてもおかしい。電話が終わってから怒りと失望がやってきて、そんな状況なのに冷静に買い物している自分がいることが変な感じでした。
このときの気持ちは、このスーパーに行くたびに何度も何度もリフレインしていたので、鮮明に覚えています(最寄りだから避けることもできず…)。
(ますまゆ)