優しいと思って結婚した夫は、妻を見下し、妻の不幸を喜ぶ人だった…!
1年の交際を経てゴールインした主人公のレイさんとトオルさん。しかし、結婚後3ヶ月頃から、目を輝かせて妻の仕事でのミスや失敗談を聞きたがるように…。
出産直後から、夫の実家に同居しはじめたレイさん。しかし、その生活は前途多難。娘のためにも夫の実家でがんばらねば…と思っていたけれど、夫の「実家には一生帰らなくていい」という言葉に、ついに夫を敵認定。1万円を握りしめ、家を飛び出したのでした。
母親と再会し、穏やかな生活を送るレイさん。身勝手な娘の夫のふるまいに、激怒した母は夫側と話し合いをすることを決意。夫にこれまでの悪行の真相を聞くと、全てはレイさんの気持ちを自分に向けるため、愛するが故の行動だと熱弁したのでした。
このお話は作者・土井真希さんに寄せられたエピソードをもとに再構成しています。個人の特定を防ぐのため、脚色を加えてあります。
■前回のあらすじ
期限切れのお饅頭のこと、髪が抜けた姿を見て笑ったことなど、レイはこれまで疑問に思い続けてきたことをトオルにぶつける。するとトオルは悪びれる様子もなく、むしろレイを愛している故の行為だと熱弁して…。
必死に言い訳をして何とかレイさんを連れ戻そうとするトオルさん。
言い訳…なのかな?
本当に自分が悪いことをしていたという自覚があったら、もっと取り繕ったマシな言い訳をすると思うんですよね。
でも、自分がしてきたことをこれだけ堂々と言うってことは、本気で“夫婦のためにやった”と思ってるのかなーって。
悪いことをしたと分かっていて言い訳してるのか、そもそも悪いことをした自覚がないのか…どっちなんだろう。
そして、もう戻る意思のないレイさんがトオルさんに離婚を告げると…?
(土井真希)