おせち料理の定番「伊達巻」は、渦巻き型で卵のふんわりした食感が美味しく、子どもから大人まで幅広い世代に人気です。材料は
卵・魚のすり身・調味料とシンプルで意外と簡単に作れます。今年は市販品に頼らずに、手作りに挑戦してみませんか?
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今回は、伊達巻について徹底解説! 歴史や由来、基本の作り方のほか、アレンジやリメイクレシピ【4選】もご紹介します。ぜひ参考にしてください。
■伊達巻の歴史・由来伊達巻とは卵や魚のすり身、出汁や砂糖を混ぜて焼き、渦巻き状になるように巻いた料理です。江戸時代に長崎に伝来した
「カステラ蒲鉾」という食べ物が始まりだと言われています。名前の由来には諸説あり、代表的な3つをご紹介します。
(1)伊達政宗が由来という説
戦国武将の伊達政宗は、白身魚に卵を混ぜて平たく焼いた
「平玉子焼」が好物だったと言われています。これがいつしか「伊達焼」と呼ばれ、すだれを使って巻くので後に「伊達巻」と呼ぶようになったとか。
(2)伊達者(だてしゃ)が由来という説
「伊達」とはおしゃれで華やかな様子を表し、粋でおしゃれな人を「伊達者」と呼びます。伊達巻は普通の卵焼きよりも
見た目が華やかなことから名づけられたそうです。
(3)着物の伊達締めが由来という説
着物が着崩れないように巻く細い帯を「伊達巻き」と呼び、
それと形状が似ていることから料理にも同じ名前が名づけられたとも言われています。
■オーブンで簡単! 伊達巻の作り方魚のすり身の代わりに、
はんぺんを使うと簡単です。生地はこすことでなめらかになり、しっとりとした仕上がりに。隠し包丁を入れると巻きやすく、割れにくくなりますよ。粗熱が取れたら、食べやすい大きさにカットしてくださいね。
基本の伊達巻き
【材料】(作りやすい量)卵 8個
ハンペン(または白身魚すり身) 200g
<調味料>
だし汁 大さじ 4
みりん 大さじ 2
砂糖 大さじ 5
塩 小さじ 1/2
【作り方】1、オーブンを170 ℃に予熱する。フードプロセッサー、またはミキサーに卵、ひとくち大に切ったハンペン、<調味料>の材料を入れ、トロントロンになるまで撹拌し、網を通す。
![基本の伊達巻きの作り方1](https://beauty-cdn.oricon.co.jp/img/column/4/E1701992313459/detail/184e14c6e6d1c46546f4f99f28a40d7c29543110e7a10f7e3b6b680570ae4e8f.jpg)
2、オーブンの天板、または25cm角くらいのバットにオーブンシートを敷き、1を流し入れて170 ℃に予熱しておいたオーブンの下段で20〜25分、表面に焼き色がつくまで焼く。竹串を刺してみて何もついてこなかったら焼けています。焼き色が薄い場合は、温度を220 ℃に上げて天板を上段に入れ、焼き色をつけて下さい。
![基本の伊達巻きの作り方2](https://beauty-cdn.oricon.co.jp/img/column/4/E1701992313459/detail/b09cdddfca418a233e75557132ddfce6a836972063ce02bf53920e7ce2272dbd.jpg)
3、オーブンシートをはがし、焼き色がついた面を鬼まきすにのせ、横方向に何本か浅く切り目を入れてしっかり巻き、輪ゴムをかけてそのまま冷ます。食べる分だけお好みの厚さに切る。
【このレシピのポイント・コツ】ここではガスオーブンを使用しています。オーブンにより、温度差や焼き時間には違いがあるので、ふだんからお家のオーブンの癖を知っておくことをおすすめします。
■新感覚! 伊達巻の<アレンジ>レシピ2選・カニ伊達巻き
![](https://beauty-cdn.oricon.co.jp/img/column/4/E1701992313459/detail/6d765ee4998e565ded3b1cffa618144d37abceaad6582a3d6212a472a5314ceb.jpg)
カニと卵の相性は最強! 伊達巻のやさしい味わいにカニの上品な甘みが見事にマッチします。黄色×赤の色合いが華やかさで、よりお祝いにふさわしい一品になりますね。
・チーズ入り伊達巻き
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伊達巻にスライスチーズをプラス。とろけたチーズが伊達巻にからんで、甘じょっぱいくせになる味わいです。これならおつまみ感覚で食べられそうですね。絶妙なとろけ具合にするために必ず熱いうちに巻きましょう。
■余っても有効活用! 伊達巻の<リメイク>レシピ2選・伊達巻きとアボカドのマヨネーズ和え
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伊達巻とアボカドをマヨネーズで和える、見た目もおしゃれな一品です。材料をすべて混ぜたら、30分ほどおいて味を馴染ませるのがポイント。ワインにも合い、お正月のおもてなしにもぴったりです。
・伊達巻を使ったちらし寿司
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伊達巻を崩して、ちらし寿司の具にアレンジ。酢飯に具材をのせるだけと簡単です。エビやサーモンなども合わせるとパーティー向けにもなります。お正月の余った煮物も混ぜるのもおすすめ。
伊達巻は形状が巻物に似ていることから「学業成就」、卵の黄色が子宝を連想することから「子孫繁栄」といった願いが込められています。意味を知っていると食べるのがより楽しくなりますね。今回ご紹介したレシピを参考にすれば、おうちでも簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
(川原あやか)