■これまでのあらすじ
子どもがほしくて仕方ない美咲は、夫の拓也がどうしたら妊活に積極的になってくれるか悩む日々。実は拓也は、自らの生い立ちから子どもの親になる自信がなく、それを美咲に言えずにいたのだった。そんなふたりが何度も話し合いを重ね、時には傷つけ合いながら、最終的に妊活を決断。しかし、念願の妊娠をするが流産してしまう。その後数年が経ち、赤ちゃんと暮らす美咲は、拓也が子育てに非協力的なことに悩んでいた。何を言ってもかみ合わない夫婦。そしてついに拓也が赤ちゃんを抱き上げ、「ちゃんと現実を見ろ!」と叫ぶ。すると、拓也の腕にはぬいぐるみがいて…!?
■語られる真実■その後花ちゃんは…拓也が持っていたのは花ちゃんではなく、クマのぬいぐるみで…。
「ちゃんと思い出して、受け止めるんだ…!」という拓也。
美咲の中に、拓也の言葉が入っていきます。
「あれから美咲はつらい検査にも耐えて、もう一度授かった」
すると、お腹が大きくて幸せいっぱいの自分と拓也の姿が見えてきて…。
だけど、花ちゃんはいなくなってしまった…。
美咲は、悲しい事実を思い出すのでした…。
(ちなきち)